最近、純喫茶に興味が沸いて来た筆者(YELLOW)ですが、さしてコーヒーを欲する機会がないのであまり巡っていない感は否めません。
しかし!
コーヒーだけではなくトーストなどのメニューが魅力的である場合、優先的に処理すべき案件かと存じます。
昭和46年創業!『珈琲専門店エース』
100年続かなければ“老舗”の称号は得られないと言う人もいますが、業種によっては100年前には存在しないってパターンも少なくありません。
というわけで、昭和46年創業の『珈琲専門店エース』は、言うまでもなく喫茶店の老舗と呼べるのではないでしょうか?
サラリーマンの街“神田”で40年以上続いているという事は、開店当初からの常連さんの中には、すでに定年退職した人も少なくないと思います。
そんな歴史を感じさせる渋い店構えも魅力的ですが、この『珈琲専門店エース』はトーストメニューが充実している事でも知られています。
珈琲専門店ならではの充実したコーヒーの数々
コーヒー26種類に加え、アイリッシュコーヒーなどのバリエーションが20種類あります。
通常の喫茶店とは比べ物にならない種類のコーヒー豆を揃え、達人がサイフォンで出したコーヒーを味わう事が出来ます。
これらのコーヒー豆は量り売りもしているので、店の看板ブレンドとも呼べる『ゴールデンキャメル』をお土産に買って帰るのも良いかも知れません。
純粋に“コーヒーの美味しさ”を追求するマスターズ(兄弟二人)の情熱はリスペクトですね。
最近は“モーニング”も始めた模様
モーニングサービスは7時の開店から11時半までで、ブレンドコーヒー(ホット)と『のりトースト』のAセット(500円)、『ハムトースト』とセットになったBセット(620円)があり、それぞれプラス20円でアイスコーヒーに変更する事も出来ます。
しかも!
午前中はブレンドコーヒーのお替わり自由なので、非常にリーズナブルな予感で御座います。
Aセットで『のりトースト』を食す!
というわけで、非常にお得な『珈琲専門店エース』でAセットを試してみました。
伝説の『のりトースト』とブレンドコーヒー飲み放題で500円は、さしてコーヒーを欲しない筆者が、わざわざ電車を乗り継いでまで訪れる程の魅力的があります。
この日はちょいちょい暑かったので、セットのコーヒーはアイスコーヒーにしてみました。
やはりコダワリの老舗喫茶店ともなるとコースターもお洒落ですね。
そして気になる伝説の『のりトースト』で御座います。
喫茶店と言えばトースト系は大事なフードメニュー、もとい軽食ですが比較的“定番の組み合わせ”に落ち着いてしまっています。
しかし!
この『珈琲専門店エース』は創業当時から『のりトースト』というオリジナルメニューを前面に押し出していました。
「醤油、海苔、バター、食パン」
という誰もが思い付きそうだけれども、意外と誰もやらなかったトーストを開発していたのです。
ちなみに味は意外と合うと言うか、海苔とパンの相性は悪くないという新しい発見に感動しつつ、醤油と海苔の間違いない美味さを再確認する事が出来る感じです。
当然、誰もが家で作ってみようと真似をするのですが、何故か同じ味にならないという都市伝説もあります。
新メニュー『ローストビーフサンド』を食す!
すでにモーニングのAセットでミッションコンプリートな予感ですが、新しいメニュー『ローストビーフサンド』が気になる筆者で御座います。
前回訪れた時はなかったのですが、この『珈琲専門店エース』の軽食にしてはちょっとお高い540円と言うお値段は、逆にそれだけの自信作と思って間違いないでしょうか?
何せ『のりトースト』(170円)という超人気の安定メニューがあるのに、あえて新しいメニューを出して来るからには、何かしらの意図があると思われます。
というわけで、追加オーダー『ローストビーフサンド』(レギュラー540円)の降臨です。
最初に食べた『のりトースト』が比較的ライトな印象&ボリュームだったので、この『ローストビーフサンド』は、やたらとボリューム感を感じます。
ピックを刺しまくっているビジュアルは個人的に“ヘル・レイザー”とか思い出してしまいましたが、逆にピックで固定しないと立てられない感は否めません。
いや……。
これは冷静に考えてもローストビーフ感が半端ない予感ではないでしょうか?
「ローストビーフ、レタス、トマト、オニオン」
と豪華な具材がギッシリ挟まれていて、確かに『珈琲専門店エース』のフラッグシップとも呼べる迫力がありますね。
そこら辺のつまらないチェーン店でハンバーガーやサンドを食べるよりも、遙かに満足感を得られる一品で御座います。
特にローストビーフの美味しさとトマトがイイ感じで、あまりソースやマヨネーズに頼っていないので、素材の美味しさをダイレクトに味わう事が出来ます。
正直、美味しかったです。ご馳走様でした!
『珈琲専門店エース』 総評
店の雰囲気も素晴らしいのですが、やはりコーヒーの美味しさやトースト類の充実さ加減が魅力的な『珈琲専門店エース』でした。
ある意味、純喫茶巡りの聖地でもあり、テレビなどでもチョイチョイ紹介されるのですが、今でも謙虚に創業当時の方針を守っているのは素晴らしいですね。
というわけで、神田に訪れた際には、是非とも『珈琲専門店エース』で美味しいコーヒーを味わってみて下さい。
純喫茶の素晴らしさを、再確認する事が出来ると思いますよ。
『珈琲専門店エース』
住所:東京都千代田区内神田3-10-6
営業時間 7:00~19:00 土曜日7:00~14:00
定休日:日曜祝日