批判にうまく応える方法

  by 猫目  Tags :  


ブログ・Twitter・Facebookなどインターネットで個人が気軽に情報発信できるようになりました。しかし、いろいろと情報発信することで人から批判される機会も多くなっています。批判されることを恐がったり拒否する人がいますが、本来批判は恐れる必要がないものです。

”批判とは、人や物事の間違いや悪い部分を指摘し正すこと”を言います。
批判に正しく応答できれば、自分にとって批判はとても有益なことになります。批判を有益にするための、批判にうまく応える方法を紹介します。

1.批判とそれ以外を分ける

批判を恐いと感じる原因の一つに“批判と中傷と否定を見分けることができない”ということがあります。最初に批判と中傷と否定を分けます。

変えられないことは批判できない。

社会的地位・見た目・親・生まれた場所や人種など、変えることができないことは改善しようがないためそれらを批判することはできません。変えられないことへの発言は中傷です。批判ではありません。

否定だけのものは「なぜそう思うのか」を聞く

否定された内容を具体的にすれば批判ととらえることができます。「~はよくない」「~は悪い」という否定的な発言に対して、「なぜそう思うのか」と質問をします。この質問の答えが批判となります。否定のみで具体的な理由がないものは、批判するところがないのと同じです。

汚い言葉も丁寧な言葉に変える。

口調が荒くても、しっかり悪い部分を指摘してくれていることがあります。逆に口調は丁寧なものでも、内容がないことがあります。これを見分けるためには、すべて丁寧な言葉に直すと分かりやすくなります。丁寧な口調に変換することで、どの発言が批判で内容があるのか判断がしやすくなります。

悪口は嫉妬している証拠。

感情的な発言や単なる否定は、具体的な指摘をする部分がないということです。そのため「気持ち悪い」や「むかつく」などの感情的な表現は、理屈では勝てないと宣言しているのと同じです。このような悪口で気に病む必要はありません。これは自分に嫉妬しているのだと考え、スルーします。

2.批判に対して冷静になる。

批判に対して感情的にならず、冷静に応えることは相手にとってもそのやり取りを見ている人にとても印象がよくなります。感情的な発言は事態を悪くするだけでいいことは何もありません。

相手を子供だと設定する。

人は子供にされたことには「子供がしたことだから」と相手を許し大人な対応ができます。しかし、大人に同じことをされると感情的になることがあります。顔が見えないインターネットの世界ですから、みんな子供と設定することで冷静になり大人な対応ができます。多くの子供もインターネットを利用しているので、本当の子供も存在します。

多くの批判をされても、相手は一人だと考える。

批判されて重要なのは数ではなく内容です。状況によって多くの人から批判されることがあります。しかし、その数に意味はありません。複数人が1つずつ批判をしても、1人の人が複数の批判をしても状況は同じです。相手が1人だと思うことで冷静を保ちやすくなります。1人が自作自演をして複数人からの批判を装ってることがあります。

一晩は何もしない。

すぐに応える必要がないものは、時間をおくことでとても冷静になれます。一晩はなにもしないでおくことは、冷静に応える上でとても重要です。

3.批判に応える。

批判に応えることは、批判の内容をより理解するうえでとても重要です。批判にうまく応えることができれば、より批判が自分にとって有益になります。

悪い部分は素直に認める。

自分の悪い部分をしっかり謝ることで、どう改善したらいいのかにつながります。このとき何について謝っているのかを明確に伝えることが重要です。その場しのぎで理由もなく謝ることは相手を不快にさせ逆効果になるのでしてはいけません。

批判に応えなくてもいい。

批判に応えるか応えないかの権限は自分にあります。そのため批判に必ず応える必要はありません。応えることで自分の立場が悪くなったり不利益が生じることであれば、批判に応えないという選択も批判に対して立派な答えです。無理に応えなくてもいいことを忘れてはいけません。

すぐに応えようとしない。

早く応えるより、しっかり考えて応えることが大切です。この発言で相手はどんな返事をしてくるかを意識しながら文章を考えると、より適切な応えの文章が書きやすくなります。

話のテーマを明確にする。

途中で話がブレてしまい話の行き先を見失うことがあります。何に対しての批判なのか。日記のタイトルのように1行で話のテーマを書いておくと、話がブレたときでもすぐに話の軌道修正ができ本題に戻れます。

友人に相談する。

すべてを1人で抱える必要はありません。応えるのが自分であっても、その内容は何人と相談してもいいのです。誰かに相談することで、精神的負荷も少なくなります。また、自分だけでは気づけなかったことに友人が気づいてくれることもあります。

できるだけ相手の言葉を使う。

これはコミュニケーションのテクニックです。相手の言葉をできるだけ使って応えるようにします。相手と同じ言葉を使うことで「話を聞いてもらっている」と相手に実感してもらえます。これによってより相手の意見を聞き出しやすくなります。

おわりに

繰り返しになりますが、一番やってはいけないことは“とりあえず謝る”ことです。
何が悪いかを理解せずにとりあえず謝ってしまい炎上に発展するケースは少なくありません。批判の応え方に正解はありませんが、大事なのは自分のために批判してくれた人に対する想いです。批判している人は、自分のために時間を費やしています。批判されることは自分が人に注目されている証なのです。批判する人は、自分のために批判していることを忘れなければ批判にうまく応えられ、自分にとって有益なことになります。

画像:PAKUTASO/ぱくたそ
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