本記事は連載企画の最終回です。
前回:平成ノブシコブシ吉村「僕は実の父親を後輩芸人として育てようと思ってるんです」映画『ラブポリス~ニート達の挽歌~』独占インタビュー(2)
http://getnews.jp/archives/172899
映画の話に戻ります。今回の映画は女性の悩みを解決するということで進むお話なんですが、実際にお二人は女性の悩みを解決したことはありますか?
吉村:そうですね。あるにはありますけど、いざ解決という時は男の方は完璧に下心ありますね。大地:よく女性の意見で「男女の友情はある!」なんて言う人たまに見かけますけど、男女の友情なんて、絶対にないって思ってるからね。男は絶対に下心持って接近するからね。大体、女の人って悩みを相談して来る時点で、ある程度答えが出ているんですよ。
吉村:だから、映画みたいに、そう簡単に女性の悩みを解決なんで出来ないです。悩みを聞く男性の方は絶対に下心持ってますし、女性の方は、単純に言い訳をしたい。今のこの自分を肯定して貰いたい。そんな関係の男女が会った所で、悩みなんて解決できるワケがない。
大地:しいて言えば、下心がある男性側へのアドバイスとしては、あまり深く考えずに向こうの言い分を「うん、うん、そうかそうか、大変だったね」と相槌を打ちながら、その人が言いたい事を全部受け入れてあげれば、その後仲良くなれる可能性大ですね。
―奥さんとは、その方法で仲良くなって、ご結婚されたんでしょうか?
大地:いや、今の妻とは単純に合コンで知り合いました。
吉村:その合コンの王様ゲーム中の罰ゲームで大地さんと結婚するハメになっちゃったんですよ。国から指定されて。
大地:どんな規模の合コンなんだよ!しかも罰ゲームで結婚て!
―あと、ファンの人から寄せられた質問が「吉村さんは、送られて来るファンレターに目を通しますか?」というものです。
吉村:読みます。全然読みますよ。ある時期に、事務所に送られて溜まったものがドっと一気に来るんですよ。
―それを、全部読まれていると。で、その中から気になる質問があったのですが「電話番号を書いたら、本当に掛けて来てくれるんですか?」というものでした。
吉村:う~ん、どーでしょーね~…
大地:…ンフフ(意味深な含み笑い)
吉村:昔は、メッチャ掛けてましたよ。プリクラとか貼ってあって「お、この子カワイイ」って思ったら掛けてましたね、電話。でも、最近はね…10歳以上歳の離れた人からも来るようになったし…その辺は、うまい具合に匂わせておいた方がいいんじゃないですかね?
大地:掛ける時もあれば、掛けない時もあると。そりゃね、今は売れっ子だから、そんな事出来るワケないもんな~。ちなみに僕にファンレターくれて、そこに電話番号書いてあったら絶対掛けます。
―では、大地さんは電話を掛けると。その事を記事に書いても大丈夫ですか?
大地:大丈夫ですよ。どんどん書いちゃって下さいよ。俺は掛けますよ。
吉村:…やっぱり僕も電話掛けます。
大地:ホラな、男なら絶対掛けるって!我慢すんなよ!
―では、吉村さんへのファンレターも、電話番号を明記の上、顔や全身が判る詳細のプロフィールを送ると良いかもしれませんね。
吉村:そうですね。電話番号だけってのもなんだか怖いので、なるべく細かに教えてくれると助かりますね。スリーサイズとか。
大地:やっぱりソコじゃねーかよ!
吉村:そうそう、最近…あの…なんというか、エロい写真が入ってるんですよね。
大地:うそ、何ソレ!
吉村:そういう写真の時は首から下が写っていて、エロい下着とか…そういうのは流石にちょっと
大地:ちょっとな。流石にそこまでされると引いちゃうよな。
吉村:そうですね…そういうの、楽しくて大歓迎なんでもっと欲しいですね。
大地:いいのかよ!
―そのエッチな写真が封入されたファンレターにはどんな内容が書かれているんですか?
吉村:普通に「ファンです」って書かれてあって更に「この写真で、どうぞ楽しんで下さい♪」とか書いてあるんですよ。大地:何を楽しむんだよ!
吉村:いや~、そういうのは、幸せですね。
大地:お前も大概だな!
吉村:勿論、悪用されないように顔は入っていないですよ。ごくたまに、こういうファンレターが混じってると、テンション上がりますね。
大地:スゴイな~、俺なんて、ここ数年で2~3通くらいしか貰ってないから、わかんないよ。
(間)
大地:ゴメン、これも嘘だわ。
吉村:いつも嘘つく時、大体”2″とか”3″の数字を使いますよね。
大地:そうだね。そのくらいの数字の方がごまかしが効くからね。俺はここの所、ファンレターなんて一通も貰った事ないよ。
―では、次の質問に。「映画の撮影の中で大変だった、楽しかったエピソードはありますか?」
大地:僕は至って楽しんでやってましたけど、吉村が一番しんどそうでしたね。睡眠時間全然なかったでしょ。
吉村:そうですね~、でも僕は楽しかった思い出しかありませんでしたね。大地さん一緒でしたから。多分大地さん居なかったら出来なかったと思いますよ。
―小耳にはさんだ情報ですが、どうやら撮影期間がかなり短かったとか。確か2週間とか…
吉村:いや、そんなにありませんでしたよ。9日間で全部撮映しました。
―こ、9日ですか…
吉村:やっぱり僕ら芸人なんで、俳優さんや女優さん達とお仕事をする機会が無かったので、緊張したって事では大変でしたね。
大地:メッチャ緊張したよね~
吉村:そんな中、大地さんが清涼剤になりましたよね。どんなに大変な現場でも笑って過ごす事が出来たし。大地さんが居なかったらこんな楽しい作品にはならなかったと思います。
大地:俺もそうだね。吉村がいたおかげで、女優さんに対して無理にカッコつける為に、毎日現場に違う洋服を来て行ってたんですけど、吉村が目ざとく突っ込んでくれたりするので、楽しかったです。
吉村:あとは、打ち上げが楽しかったですね。沖縄国際映画祭に、出品したので、沖縄で映画の打ち上げをやったんですよ。それが楽しかったです。もー、大地さんが「ソープ行きたい、ソープ行きたい」って。
大地:いやね、言ってるだけですよ。只願望を述べているだけなんで、実際には行ってないからね!これ記事になるんでしょ?情報があったんですよ。”沖縄のソープはいいよ”って。だからさ、何でお前そういういらない情報ベラベラ喋るワケ?このまんま記事になって夫婦関係が崩壊したらどう責任とってくれるんだよ!
吉村:結果行かなかったんですよね。
大地:行ってないす。行ってないす。
吉村:僕は大地さんの弱み一杯持ってますからね。僕は一切見せてませんもん。
大地:ホントそういうのブッ込んで来るよな!いやダメだって。こういう情報がネットに載ったら大変なんだから。
吉村:そうですよ。奥さんがそんな記事見たら離婚ですもん。
大地:ホントだよ。気をつけてくれよ!
―そうですね。ネットニュースはずっと残りますからね。
大地:こういう情報はすぐにコピペ、コピペってされて2ちゃんねるに流されるんだからよ。俺は幸せになっちゃダメなのかよ!
吉村:ダメですよ。そうなる事で笑いを取って行くのが芸人でしょ。
大地:だからって家庭を崩壊させる事ないじゃねーかよ。
吉村:いや、僕はそういうのドンドン壊して行きますよ。最終的に新居をクレーンにつけた鉄球で壊す事まで計画してますから。
大地:俺がお前に何をしたって言うんだよ!痛まし過ぎるわ!後は、キャストもスタッフも一緒になってエロトークを交えながら、盛り上がってたんですけど、映画のテーマと一緒だという事が判りましたね。「ニートだってモテたいんだ!」そういう事なんだと思いますよ。
吉村:今、大地兄が一生懸命喋るようになったのは、さっきのソープの話題を何とかして逸らそうと必死なんですよ。
―そんなに「大地さんがソープに行きたかった」って書かれるのが嫌なんですか?実際は行ってないんですよね?
大地:いやいや、いいんですよ、いいんですよ。只ね、ネットにニュース記事として残るのがね。
―ああ、やっぱり奥さんが気になるんですね。
大地:だからさー、なんで話を蒸し返すの?前の綾部の記事みたいにカッコ良くビシってキメてスタイリッシュなのがいいじゃん。こんなんじゃイメージ悪くなっちゃうよ!
吉村:いや、俺ら綾部みたいにスタイリッシュじゃないですから。やっぱり芸人ていうのは、昔の先輩方のような感じのがいいですよね。
大地:“飲む・打つ・買う”みたいなね
―それでは、最後の質問。「今後、この吉村・大地コンビでやりたい事はありますか?」
吉村:そうですね。また同じメンバーで、映画でも何でもいいので、やってみたいですね。
大地:海外ロケとかいいね。フィリピンとかさ。
吉村:やっぱりそういうエロに突出する方面に行きますよね。
大地:東南アジアとかがいいんだってさ。
吉村:そこまで自分で言うんだったら、俺全部バラしますけど、いいんですか?
大地:ダメです。
吉村:わかりました。やめときましょう。
―それでは、最後にお二人から今回の映画を観に来るお客さんにコメントを下さい。
吉村:映画というのは、僕ら芸人からしたら未経験の世界でした。でも、僕は演技できない人なんで、今の自分と欲望をそのままぶつけたって感じですね。Twitterで質問を投げかけてくれた方達には、この映画を観たら全て判るのではないかなと思います。そんな映画です。
大地:もし、人生に行き詰っているとか、悩みを抱えている人が居たとしたら「ああ、俺よりもダメなヤツが居るんだなあと」と思って、明日への活力にして貰えたらなと思います。あと、かわいい女の子にも観て貰いたいですね。
吉村:え、そんな事言っちゃっていいんですか?奥さん怒りません?
大地:じゃあ、老若男女すべての人に観て貰いたいですね。
―それでは、本日は誠にありとうございました!
今回のインタビュー記事はこれで終わりです。吉村氏、大地氏ともに、終始和やかな雰囲気で取材に応じて頂き、記者としても楽しい会談になりました。二人は本当に仲が良く、吉村氏は先輩の大地氏をイジりつつ、しっかりと立たせるという優しさを感じつつ、普段の破天荒キャラとは全く想像がつかない程、奥の深さを感じました。対して大地氏は、言葉の端々から、後輩である吉村さんや、奥さんを気遣う面が見えました。後輩芸人が慕ってくるのも頷けると思いました。そんな絶妙な2人の掛け合いで取材は終了しました。是非、次回作に期待したいという所で、もう間もなく上映が終了してしまう映画『ラブポリス』。まだ見ていない人は劇場に急げ!
(取材・文:高坂雄貴/撮影: 山村巌・平井永恵)
■『ラブポリス~ニート達の挽歌~』
http://lovepolice-movie.com/
2月25日(土)より、ワーナー・マイカル・シネマズ板橋他全国順次ロードショー
配給・宣伝:ジョリー・ロジャー
(c)関西テレビ放送 吉本興業株式会社