【調査】上がり続けた2015年のバイト時給 2016年はどうなる?

人材情報などを取り扱うリクルートジョブズが『2015年12月度 アルバイト・パート募集時平均時給調査』を発表した。

これによると、三大都市圏(首都圏・東海・関西)の平均募集時給は986円(前年同月比+20円)、首都圏は1027円(同+22円)、東海圏は926円(同+15円)、関西圏は953円(同+23円)と、いずれも大きく上昇したことが分かった。

三大都市圏における平均募集時給の前年同月比プラスは、2013年7月から2年半続いており、景気の回復傾向や人手不足が長く続いていることを伺わせる。

2015年の前年同月比は、最も低かった6月でも+1.0%、12月には+2.1%となっており、高いペースで2014年を上回っているのが分かる。

過去数年の時給推移は、年明けに下落し、春から夏にかけて上昇しながら、8月を挟んだ7月と9月に微減、10月から年末にかけて上昇していた。しかし2015年は2月から上昇一辺倒となっている。

10月にポンと伸びているのは、同時期に行われた最低賃金の改正が大きな原因だろう。都道府県によって実施日は異なるものの、10月上旬から中旬に改正している。

年が明けて、中国経済の不透明さなどから株式市況がやや低迷傾向を見せているものの、人手不足の状況に変わりはない。さて2016年のアルバイトやパートタイマーの時給はどうなるだろうか。

リクルートジョブズ『2015年12月度 アルバイト・パート募集時平均時給調査』
http://www.recruitjobs.co.jp/info/pr20160120_342.html

トップ写真は著者撮影
グラフはリクルートジョブズ『2015年12月度 アルバイト・パート募集時平均時給調査』より一部抜粋

証券会社勤務を経てライター業に。 日々、こぼれたものを書いていこうと思います。