1979年に『アーント・サリー』(アーント・サリー)でデビュー。例えのない世界観はアーント・サリー解散後、phew名義で発売したアルバムでも彼女にしか出せない匂いがしていました。もし、彼女がいなければ日本の音楽は変わっていたはずです。一度聴けば何度も繰り返したくなる中毒性をもった歌姫。ついに20年ぶりのオリジナルアルバムを発表しました。
Phew _A New World _ ニューワールド_ (Official Music Video) – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=0q0dVa3sC2Y
浮遊した音の空間は健在です。衰えるどころか、純粋に音楽としてのクオリティは増しているような気がします。聴いてみてください。匂いをかいでください。理屈ではありません。感性で聴く音です。
日本に限らず、海外でも復活したミュージシャンやバンドが多くあります。マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン、ライド、ザ・ストーン・ローゼズ、ラッシュ、スロウダイヴなど。流行なのでしょうか?それとも、メンバーたちが大人になったからでしょうか?ガッカリさせる再結成もありますが、こうやって現代のミュージシャンが影響を受けたバンドがもう一度、ステージに立つことは素晴らしいです。
音楽はジャンルに限らず、そうやって幾つものバトンが後世に渡されてきました。
phewの新譜である『ニューワールド』。時代は止まっていません。昔を懐かしく思うような気分でCDを聴かないです。聴くつもりもありません。もしかすると、以前より研ぎすまされた音が詰まっています。例えば、戸川純が影響を受けたとか、日本のパンクで女神的な存在であったなんて、過去の話はどうでもいいことです。
『ニューワールド』。アルバムの名前通り、新しい世界です。phewの匂いは消えていません。現在の音です。このアルバムを抜きに2015年は語れなくなる日がやってくるでしょう。名盤です。
画像: http://1fct.net/artists/phew