中華系観光客のインバウンド消費に沸く大阪・黒門市場。
ほんの5、6年前までは主に地元の買い物客が利用する普通の市場で、昼過ぎには閑散とし始める印象だったが、今では店舗の閉まる6時頃まで人通りが絶えることはない。
観光客に特に人気を集めているのがイートインのできる鮮魚店。
日本ならではの新鮮で種類豊富な魚介類をその場で食べられるダイナミックさが魅力なのだろう。
そんな中から今回ご紹介するのが『黒門三平』。
通りからマグロ、海老、カニなどさまざまな商品を入れたショーケースが一望できる、ひときわ目を引く大規模店だ。
取材にあたり食事時を避けて3時頃に訪問したのだが、店前はちょっとした行列ができるほどの混雑ぶり。
10分ほど待ってようやく席を確保することができた。
黒門三平は好きな商品を手に取り、レジで購入すればイートインスペースでゆっくり食することができるというスタイル。もちろんビールや日本酒など、アルコール類も揃っている。
僕がいただいたのは
一体からわずか3%しか取れないというトロットロの希少部位を惜しみなく握った
『まぐろカマトロのにぎり』(1,980円)
脂の乗りすぎてもはや珍味テイストな
『本まぐろ造り切り落とし』(1,380円)
臭みがなくプリプリに焼き上げられた
『海老の塩焼き』二尾(2,000円)
軽く炙ったりヅケにした刺身がちりばめられ魚介の滋味あふれる
『店長のまかない丼』(580円)
スタッフと2人で軽く食べて約6000円とけっしてお安くはないが、品質を考えれば致し方ないお値段。
周りには伊勢海老やカニをずらっと並べ、1人単価10000円を軽く超えているであろうテーブルも少なくなかった。
さすがチャイナマネー!
割烹や寿司屋のように繊細な味つけや調理の技量をどうこう言うような店ではないが、これはこれでイベント的な面白味があり、一般の日本人にとっても十分楽しめるなという印象だった。
デートや旅行のついでにおススメだ。
安い丼ものでも、街中によくある丼専門店などよりはよっぽど美味しいので財布が寂しい方もぜひチェックしてほしい。
『黒門三平』
【住所】
大阪市中央区日本橋1-22-25
【営業時間】
9:00~19:00
※日・祝日 9:00~18:30
※イートイン 9:00~16:00
【定休日】
なし
※盆、正月を除く