年末年始にカラダにやさしいメニューで高知県を食べつくす!『さわち部ランチ』試食会取材レポート

  by 古川 智規  Tags :  

以前、昼女子会のメニュー作りを依頼されて、高知県産の食材だけで作った「卵かけごはん」を記事にしたことがある。

【参考記事】
東京で買う地方の食材だけで昼女子会! 『高知県産卵かけごはん』と『お茶の葉』
http://getnews.jp/archives/1199338

この記事を記者のツイッターで紹介したところ、「まるごと高知」というアンテナショップの公式アカウントからフォローされて驚いていた。その記事が影響したのかどうかは知らないが、高知県が主催した報道関係者向けの高知県料理の試食会に招待されたので取材した。

高知県の文化で、大皿に盛った料理を集まった人みんなで分け合って食べる料理のことを「皿鉢(さわち)」という。
そして、宴会のことを「おきゃく」というらしい。
そこで、年末年始を元気に乗り切るために考え抜かれた「さわち料理」と、金色に輝く土佐茶を使った「金色の土佐茶鍋」を発表し、お昼に開かれたので「さわち部ランチ おきゃく」試食会として報道関係者向けに公開された。

高知県の担当者から、高知県の食文化や習慣が紹介された後に、土佐茶について生産者の中山美佳さんから説明があった。
ライフスタイルの変化によって高級茶の需要は減り、逆にペットボトルのお茶が普及。安価な茶葉の需要が増加したために、栽培面積、収穫量が減ってきている現状が説明された。
そこで、農家自らがお茶を生産するだけでなく、魅力を伝えて売る事業も手掛けているとのこと。

土佐茶は、卵かけごはんの記事にも書いたが、茶殻も食べることができる。
お茶そのものは、緑色というよりは金色に近く、渋みは少なく水出しでも美味しく飲むことができた。

続いてフードプランナー、管理栄養士でシニア野菜ソムリエの岸村康代さんが登壇し、今回のメニューについての詳細を説明した。
高知県が推す9品目の食材を使って、年末年始の忙しくお酒の量が増える宴会において、体を温め、乾燥しがちな肌にもよい、そして何よりも栄養が詰まったやさしいレシピを考えたと説明した。

この大皿の中に7品目のメニューが詰まっている。
それこそ、野菜、肉、ご飯から、揚げ物、デザートまで全部入りだ。

その中で、記者イチオシのメニューがこれ。
ただのトマトと思うなかれ。フルーツトマトの甘酢漬け。フルーツトマトとはよく言ったもので、ガチで甘い。そして、酢が苦手な方も多いが、この甘酢は酸っぱくない。ツンとも来ない。ただただ、さわやかで甘いのだ。

そして、最後に出てきたのが鍋。
とはいっても、土佐茶に宗田節(カツオ節)で出汁をとったもの。
それに長ネギをたっぷりと入れて、まずは豚肉でしゃぶしゃぶを食べる。

それが終われば、ご飯を入れて雑炊風にする。
しかも、ぜい沢にタイの漬けを乗せて、さらに土佐茶の茶殻を乗せる。
岸村さんが作ってくれた。

雑炊というよりも、茶漬けに近いか。
しかし、出汁もお茶なら、具も茶殻なので、これは本物の「お茶漬け」というべきだろうか。

12月1日から表参道の「ご当地キッチン+SAKE えまるしぇ omotesando」で、このメニューをベースとしたオリジナル料理を提供する予定。
大勢での宴会は酒を酌み交わす機会も多いと思うが、大皿でみんなでつつけば一層楽しい忘年会、新年会になるかもしれない。
幹事役を仰せつかった読者の方は検討してみてはいかがだろうか。

※写真はすべて記者撮影

乗り物大好き。好奇心旺盛。いいことも悪いこともあるさ。どうせなら知らないことを知って、違う価値観を覗いて、上も下も右も左もそれぞれの立ち位置で一緒に見聞を広げましょう。

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