近鉄奈良駅から南へ歩いて10分弱。
もちいどの商店街を抜けた左手にたたずむ白壁の町家に『なら泉勇斎』はある。
店内に足を踏み入れると、目に入るのは数え切れないほどの酒瓶を冷やしたショーケースと小さなカウンター。
決して広い空間ではないが天井は高く、明るく洗練された雰囲気は居心地がいい。
そして居心地以上になら泉勇斎の売りとなっているのは奈良県内29の酒蔵から取り揃えられた120種類以上の地酒。
『春鹿』(奈良市)、『初霞』(宇陀市)、『三諸杉』(桜井市)、『篠峯』(御所市)、『やたがらす』(吉野町)……。
清酒発祥の地としてプライドを持つ奈良の酒蔵はいずれも高い技術を持ち、それぞれにたいへん個性的な酒を醸している。
それを50ccほどのミニグラスで、一杯200円から高くともせいぜい500円くらいまでの値段で試飲できるのだ。
一杯だけで立ち去るもよし、五杯、十杯と盃を重ねるもよし。
気に入った銘柄は購入も可能だ。
アテも奈良時代の人々が食べていたものを再現した『古代ひしお』をはじめ、奈良漬、さいぼしなど奈良の歴史や風土に根差したメニューがいろいろ揃っていて嬉しい。
奈良で生まれ育った僕が、奈良を訪れる方におススメしてやまない酒スポットだ。
なら泉勇斎
【電話番号】
0742-26-6078
【住所】
奈良市西寺林町22
【営業時間】
11:00~20:00
【定休日】
木曜
【公式サイト】
http://www.naraizumi.jp/