前回、レポートした相模原にある『まんぷく』の『赤鬼ラーメン』ですが、噂によると”檄ヤバトッピングバージョン”もあるとの事。
と、言う訳で改めて『まんぷく』に訪れた次第で御座います。
『まんぷく』の公式サイトによればメニューには乗っていないのですが、言えば”白トッピング”も作るらしいです。
すでにトップ写真でネタバレしているので発表しますが”白トッピング”の正体は、なんと
「生クリーム」(しかもホイップ)
で御座います。まずラーメンにおける生クリームの是非を小一時間は問うべき案件でしょうか?
と、言う訳で前回は通常の『鬼ラーメン』の二倍の辛さ『赤鬼ラーメン』(700円)を食べたので、今回はなんとなく辛さ三倍の
『黒鬼ラーメン』(700円)
にしてみました。『黒鬼ラーメン』に禁断の白トッピング……嫌な予感しかしません。
「白トッピング下さい」 VS 「そんなトッピング知りません」
生クリームと言えばケーキやパフェなどのイメージが払拭出来ない筆者ですが、逆にチーズが豚骨ラーメンに合うのならば、同じ乳製品つながりの生クリームの可能性もゼロではないかもしれない。
と、前向きな自分と慎重派の自分が協議した結果
「黒鬼ラーメン、白トッピングでお願いします!」
みたいなオーダーにまとまりました。するとどうでしょう? アルバイトの店員は
「何を言っているのか、分かりかねますが?」
みたいな冷たい反応…。そのまま店主の元に向かい「白トッピングとは?」みたいな感じで御座います。
「そんなに更新しているサイトじゃないから、もうやってないのか…」
みたいな残念感と、普通のラーメンが食べられる喜びが交錯し、良くも悪くも安心した筆者です。
するとどうでしょう?
黙々と他のお客さんのラーメンに集中していた店主がコチラを振り向き
「ありますよ!!」
みたいな満面の笑みで答えてくれました。その笑顔の中身は恐らく
「超久しぶりの白トッピングだぜ!ヒャッハー!!」
が半分で、残り半分は
「ついに白トッピングを頼む漢が現れた!! ヒーハー!!!」
みたいな感じである事は間違いないでしょう。どちらにせよ、筆者にとってはロクなもんじゃありません。
しかし!
満面の笑みとドヤ顔がミックスされた店主の期待を裏切るのも無慈悲なので、ここはクールを装って
「お願いします!」
と言ってみた次第です。
どう見てもフォトショ職人の犯行としか思えない件
さあ、どうですか?
こんなん出ましたけど?
とりあえず『Photoshop』を使った加工画像にしか見えませんが、コレが現実に存在するのだから驚きです。
ちなみに筆者はさして辛いモノが得意な訳ではありませんが、チーズと生クリームで辛さが緩和される可能性の有無を考えてた結果、ネタ的にもココはひとまず『黒鬼ラーメン』をチョイス。
しかし、事の是非はソコじゃない予感です。
とりあえずラーメンに生クリームって組み合わせ……一体なんなんでしょうねw 突っ込みどころ満載過ぎて、逆にコレが普通に思えてきました。
ホイップの生クリームは熱で溶けるぞ!
そんなん誰もが知っている話ですが、あえて言ってみました。意味はありません。
とりあえず、グラフィックがヤヴァイですね。
生クリームのデコレーションが、何かしらの”おめでたい雰囲気”を醸し出していますが、まるで盛り上がらない筆者です。
そして、言うまでもなく生クリームなので、ラーメンの熱でどんどん溶けてしまいます……。
「これは早く食べた方が良いのだろうか?」
確実、箸が進む気がしないのですが、とりあえず食べるしかないので、頑張ってみましょう。
勇気を出して、いざ実食!
筆者のモチベーションが上がる気配は1mmもありませんが、とりあえず生クリームとスープを頂いてみましょう。
っていうか、完全に檄辛スープが生クリームに勝っているので、ほぼ生クリームは無かった事になっている予感です。
逆に、普通のラーメンとして普通に食べられる可能性が見えてきました。
次は麺に生クリームを絡めて食べてみましょう。
結果、これも生クリームは溶けてしまうので、さして生クリーム感に悩まされる事はありませんでした。
「これは勝つる!!」
今回は色々な意味で”完食出来ない可能性を考慮して、あえて普通盛りでオーダーしたのですが、勇気を出して食べてみたら、意外と普通のラーメンだったぞと。
「だったら普通のラーメン食べようよ」
と言う提案は誰もが思い浮かべる案件ですが、記事にメリハリを出す為に、時には冒険する勇気も必要かと存じます。
大局的な視点で見ればチーズフォンデュの親戚の友達くらいかも?
とりあえずグラフィック的には色々とアレですが、ラーメンとしてはイケてるので、この生クリームのトッピングは有りかと思えてきました。
若干、ラーメンの具でも”海苔”と生クリームは流石に違和感を感じましたが、ヤングコーンやチャーシューは生クリームともフィッティングしています。
ここら辺も”チーズフォンデュ”の延長線上で考えれば、肉や野菜と乳製品はセーフと思われます。
何気に『黒鬼ラーメン』にはチーズも大量に入っているので、原材料的には”ほぼチーズフォンデュ”である事は間違いありません。
と、言う訳でやたらと”生クリーム”をフィーチャーしていますが、味的には影響が少ない点はアピールしておきましょう。
と、言うものの、今回はベースが辛さ三倍の『黒鬼ラーメン』なので、色々なモノがカオスで御座います。
この黒っぽい何かは”焦がしネギ”的なモノで、スープに香ばしさを与えています。
スープに浮かぶ赤い点は唐辛子、コイツも結構キテますね。
全体的には結構ハードな辛口ラーメンなのですが、チーズの”まろやかさ”と生クリームのおかげで、意外とマイルドな美味さです。
一番最初の破壊力抜群なビジュアルをのぞけば、ある意味エクストリーム系ラーメンとしては、もしかしたら美味しい部類に入るんじゃないかと思えてきました。
まあ、多分ただの錯覚ですけど。
生クリームには乳脂肪分が含まれているぞ!
そして!
さらに食べ進むと、スープの表面からは生クリームの姿が消え、替わりに”ラー油的な何か”が現れます。
ラーメンの熱で溶けたチーズや生クリームの脂です… 確実、このカロリーは成人男子でも檄ヤバな予感しかしませんが
「二郎の大にアブラをコールしたような代物」
だと思えば、ギリ許容範囲かと思われます。とにかく一言でこのラーメンを言い表すなら”混沌”もしくは”成人病”と言う言葉しか思い浮かびませんが、何気に食べられないシロモノではないと思いました。
『黒鬼ラーメン』With 白トッピング 総評
若干、このラーメンの調理行程を見ていた他の客と言うか、ギャラリーからの視線が痛い等の難点はありますが、はっきり言ってラーメンとしては全然問題ない味です。
逆に、生クリームによって格段に美味しくなったとは言い難いのも否めませんが、生クリームによって三倍辛い『黒鬼ラーメン』が、マイルドに食べられるメリットは地味にアピールしておきましょう。
まあ、最初から辛さ普通の『鬼ラーメン』を食べるってのも正解だとは思いますけどね。
と、言う訳で結論から言うと
「ラーメンに生クリームはあり!」
となり、さらに追加すると
「でも生クリームなしでも問題ない!」
と、色々な意味で頑張った割には普通な結論に辿り着きました。
しかし、人生において”生クリーム入りラーメン”を食べるチャンスも滅多にないと思われるので、興味がある人は相模原の『まんぷく』に訪れてみて下さい。
時代の最先端を走る”X系ラーメン”(エクストリーム系ラーメン)が食べられますよ。
『まんぷく』
神奈川県相模原市中央区星が丘1-1-22
営業時間 火~土 11:30~2:00 日 11:30~0:00
定休日:月曜 祝日