9月27日に第1期叡王戦九段予選の残り3局が行なわれ、第1期叡王戦本戦進出者全16名が決定した。この棋戦の優勝者は来春に予定されている第1期電王戦にて、11月に行なわれる第3回将棋電王トーナメントで優勝したコンピュータソフトとの対局が予定されている。
九段予選からは塚田泰明九段、郷田真隆王将、三浦弘行九段、先崎学九段、高橋道雄九段、森内俊之九段の6名が本戦進出。郷田王将はタイトル保持者唯一の本戦出場者となった。また、第2回電王戦に出場した塚田九段、三浦九段の両名も勝ち残った。
八段予選からは鈴木大介八段、山崎隆之八段、行方尚史八段の3名が本戦進出。行方八段は今期名人戦で羽生名人に挑戦した実力者だ。
七段予選からは豊島将之七段、村山慈明七段の2名が本戦進出。過去の電王戦経験者両名が本戦入りする形となった。
六段予選からは佐々木慎六段、宮田敦史六段の2名が本戦進出。電王戦を戦った菅井六段、永瀬六段、佐藤紳哉六段の本選出場はならなかった。
五段予選からは阿部光瑠五段、佐々木勇気五段の2名が本戦進出。第2回電王戦でコンピュータソフト習甦に勝利した阿部光瑠五段の活躍が期待される。
四段予選からは青嶋未来四段が本戦進出。今年4月にプロデビューしたばかりの新進気鋭の若手だが、今期順位戦でここまで全勝するなど好成績を上げ、高い勝率を誇っている。また、チェスを始めてから1年足らずで全国大会優勝したことなどでも話題を集めている。
第1期叡王戦本戦は10月中旬から11月下旬にかけて、決勝三番勝負は12月に行なわれる予定。
(※画像は第1期叡王戦トップページhttp://www.eiou.jp/より)