放射性物質の除染は水が絶対に必須?
放射性物質の除染で”拭き取り”や”高圧洗浄”など水を使ったものが多いです。 しかし、どちらも多くの問題点があります。 それは、媒体として『水』を必ず使うことです。殆どの除染対象は乾燥しており、それを拭き取りや高圧洗浄によって除去すると、新たに水が汚染されてしまいます。
水はどこへ行く?
除染に使って水は下水を伝わって排水されます。 このことによって汚染が更に広がります。『除染』と言われている行為は実は汚染を他人に押し付けていることに過ぎません。
作業の危険性
高圧洗浄機を使った除染では、作業者が放射性物質が含まれた水を浴びる危険性があります。 また、水によるふき取りは作業者が放射性物質の近くで作業をする必要があり非常に危険です。
放射性物質 除染用掃除機
2011年12月に『幕張メッセ』で開催された『セミコン・ジャパン』でカナダの『Tiger-Vac』(タイガーバック、タイバーヴァック)が製造する『放射性物質・バイオハザード対応掃除機』が公開されました。
この掃除機は内蔵された『HEPA』『ULPA』フィルタが放射性物質を完全に封じ込めます。通常の埃と同じように放射性物質を吸い込むことができます。米海軍の原子力潜水艦では本製品が配備されていると担当者が言っていました。(『ULPA』フィルタは注文装備)
乾燥した汚れは乾燥したままが鉄則
掃除の鉄則として、「乾燥した汚れは乾燥したまま除去」があります。 それを満たすのが掃除機に代表されるバキュームクリーナーです。 通常のクリーナーだと放射性物質をキャッチすることはできませんが、『Tiger-Vac』製の『放射性物質・バイオハザード対応掃除機』であれば可能です。
完全除去するには二重運用が最適だと考えられます
『放射性物質・バイオハザード対応掃除機』で放射性物質を除去した後で、必要に応じて水を使えば、最初から水を使うより安全に放射性物質を除去可能です。 掃除機で放射性物質を吸い込む新しい方法で更なる安全と安心を考えて欲しいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=1ye1o-o8cQw
『放射性物質対応掃除機 加Tiger-Vac社製』 http://youtu.be/1ye1o-o8cQw