読前読書録vol.11 室積光「史上最強の大臣」

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 若者は政治に興味がないと言われてきたが、少し旗色が変わってきた気がする。デモ参加やSNSでの発言など、若者の政治活動がここのところ目立つ。もちろん全ての若者が、政治に興味を持ち始めたわけではないだろう。ただ政治を遠くにあるもの、面倒くさい手続きを踏んで覚悟を持って臨むものでなく、身近ものとして肩肘張らず気楽に向き合っている感がある。その柔らかい姿勢は、なかなかいいなあと感じる。
 最近の若者はなっとらん、といった言葉は、エジプトの遺跡でも見つかっているらしく、いつの時代も若者は批判されるものだ。けれどここのところ、自分も含めた最近の大人はどうだろうかと反省する。マナーが悪くモラルのない大人が増えている気がするのは、思い違いだろうか。少なくとも僕は、報道されている若者たちに比べ、政治に関与しているとは言い難い。体力で負け、それ以外でも負けでは、最近の大人はなっとらん、となってもおかしくない。

読後読書録はこちらで↓ http://tobelemonade.blog.so-net.ne.jp/ 読書馬鹿です。スポーツ馬鹿でもあります。 そんな私をどうかよろしく。