芸能人や霊能者、そしてスピリチュアルな分野に関心がある人たちが集う場所・奈良県天川村の「天河大弁財天社」。
最寄駅からのバスの本数はなんと1日3本!
とんでもない山奥にある小さな神社だが、この神社には「運が良ければ会える凄い宮司さんがいる」という噂を聞き、一か八かで突撃調査しに行ってきました。
いきなり遭遇!?
神社の最寄駅に到着したのは、朝の8時頃。
「本当に会えるのか?」とワクワクしながらバスを待っていると・・・いきなり目の前にタクシーが停車。
なんとそこに現れたのは、今も昔もバリバリ世界中を飛び回っている噂の凄い宮司さん・柿坂神酒之祐(みきのすけ)宮司!
出張でお忙しいようだったけれども、いちおうダメ元で声をかけてみることに。
これからお参りする旨を伝えると、「どうぞ、ゆっくりお参りください。」と片手を広げながら穏やかな口調で答えてくれました。
うーん、何だか運が良いのか悪いのかよく分からん。
そんなもやもやした感情を抱えたままバスに乗り込んで約1時間。
ようやく「天河大弁財天社」に到着しました。
宮司さんはやっぱり凄い人物だった
さすが山奥だけあって、空気が美味しい。
近くの川の水はエメラルドグリーンです。
お参りも済ませて境内の雰囲気を楽しんでいると・・・
やっぱり来たよ!霊能者!!
鈴が3個くっついたような形の御神宝・五十鈴(いすず)をシャンシャン鳴らしてお参りしてて、ちょっとビックリ。
初めてお目にかかる光景に気を取られていると・・・今度はいきなり社務所からおばちゃんが走ってこっちに向かってくるではないか!
そしていきなり、「宮司から電話がかかってきておりまして、電話に出てほしいっておっしゃっているんですけど・・・」と言われました。
・・・えっ、で、電話!?
ど、どういうこと?
駅で突然声をかけてきた小娘にいきなり電話をかけてくる宮司さんなんか、初めてだよ!!
どんだけ型破りなんだ!!
一瞬頭の中がパニックになったけど、とりあえず電話に出てみることに。
受話器の向こうは、間違いなく柿坂宮司。
そしていろいろ世間話をしていると、なんといきなり取材許可が下りました。
今回は柿坂宮司の代わりに、神職の柿坂匡孝(まさたか)氏にお話を伺うことが出来たので、以下に載せておきます。
神職・柿坂氏にいろいろ聞いてみた
星川 :よく芸能人が参拝する神社として有名ですよね。
柿坂氏:そうですね。芸能の神様なので、能舞台で音楽の奉納なども行われますよ。
星川 :何か能舞台に立つには条件があるのでしょうか?
柿坂氏:特に細かい決まりはないですが、奉納する方々に必ずお伝えすることがひとつだけあります。
星川 :どのようなことでしょうか。
柿坂氏:能舞台はとても神聖な場所。「これなら神様に見せても大丈夫だ!」と自信を持って言い切れるものを持っている人に立ってもらいたい。努力に努力を重ねた人が、最高のものを奉納する場所であってほしいです。
星川 :ちなみにここは「呼ばれた人しかたどり着けない」という噂もありますが・・・。
柿坂氏:その通りだと思います。この天川村は吉野・熊野・高野山を結んだ三角形の真ん中にあたります。すべてが中和する場所であるとともに「始まりの場所・終わりの場所」でもあります。ですから、その人が「新しく何かを始めようとするとき」または「何かを成し遂げたとき」に神様に呼ばれるようですね。ここにたどり着くのが目的の方も多いですが、それがゴールじゃない。たどり着いたら、また何か目標を決めてスタートをきる場所。それがこの神社です。
星川 :私事ではありますが、実はお芝居をさせていただいていた時期がございまして、今回はその報告とお礼も兼ねて参拝させていただきました。
柿坂氏:舞台に立つまでには、稽古をたくさんしたでしょう?
星川 :そうですね。とにかく「最高のものを観せたい」という思いだけで、必死に頑張っていました。
柿坂氏:人間はどうしても楽なほうに逃げてしまう。神様が願いを叶えてくれるのは、努力をする人です。
星川 :努力ですか・・・。
柿坂氏:あとは謙虚な気持ち。「させていただいている」という謙虚さを持つことが大切です。結果よりも重要なのは、そのプロセス。たとえ失敗したとしても、その努力は決して無駄にはなりませんよ。回り道をしたら、必ずその経験が役に立つときが来ます。
星川 :どうもお忙しい中、ありがとうございました!
真のパワースポット、ここにあり
パワースポット「天河大弁財天社」には、やはり凄い宮司さん・神職さんがいました。彼らのお話は考えさせられることも多く、聞いていて前向きな気持ちになれます。ここはある意味、真のパワースポットなのかもしれませんね。
訪れた際、運良くお会いできた方は是非ともお話ししてみてください。カチカチになった心が、フッと柔らかくなると思います。
(掲載写真は、すべて星川 千都瀬が撮影しました。)