【野島ドラマ】にみる、KISS…

  by はむ  Tags :  

野島伸司氏が脚本監修を務めることで話題となった、新生『アルジャーノンに花束を』も、そろそろクライマックス。まさかの「告白」から、最新話では冒頭にベッドシーン、そして同棲へと‥‥咲人と遥香の“急接近”ぶりが、何やらそれを如実に物語っているようであります。

そんな時間のないお二人に、突如として訪れた危機。ALGがもたらす“副作用”の兆候‥。「さぁ咲人の命運はどうなる!?」といった、今まさに緊迫な展開をみせているのでありますが、原作を知っている方なら今後のある程度の道筋は、見えてくるのでしょうね。知らない筆者は、もう気が気でなく…

無知な私が当話で一目を置いたのは、アツアツな遥香が天才的な頭脳を持つ咲人に対して口にした、こちらのセリフです。

「キスは上手ね」

自分も男です。不覚にも若干興奮してしまいました(苦笑)。そっか、天才は料理下手でも、キスはうまいのか‥‥。どうりで!そんなこと今まで一度も言われたことないもんなぁ。天才ではないのだから仕方ない。諦めよう。‥でもやっぱり一度くらい、言われてみたい。できたら栗山千明さんのような美女から、私も(笑)

‥しょうもない妄想はこれくらいにしておき、今記事でピックアップしてみたいのは、ズバリ『キス』です。

振り返ってみれば、様々なキスのカタチを目撃してまいりました。しかし、そこは単なるキスで終わらせてしまわないところが野島流‥『野島ドラマ』なのであります。

氏の作品をこよなく愛する筆者が独断と偏見で選んだ、特に印象に残ったキスシーンを、いささかマニアックな視点をお届けしたいと思います。

Pattern.1 武田鉄矢(星野達郎)×浅野温子(矢吹薫) 『101回目のプロポーズ』

最終回でみせた、両者のキス。当初の方針を変更してのハッピーエンドでした。しかし、残念ながらマウストゥマウスではなかったはず(笑)。浅野さんが武田さんを抱きしめたとき、感極まって武田さんのオトコらしく太い首筋に、力強い口づけをしたんですね。あの名シーンは放送から四半世紀近く経った今も、忘れられません…

Pattern.2 江口洋介(柏木達也)×村上里佳子(倉橋登志子) 『ひとつ屋根の下』

ジャスミンこと登志子に「彼氏役」を頼まれた、柏木あんちゃん。その仲に疑問を抱いた、自分に想いを寄せ続ける男に見せつける意味で、ジャスミン自ら敢行したキス!これがとにかく豪快です。あんちゃんの顔を両手でつかんでムギュ!とですから(笑)。あっけにとられるあんちゃんの表情もグッド。This is“肉食系”Kiss。

Pattern.3 大浦龍宇一(三島純)×桜井幸子(砂田なな) 『この世の果て』

金庫破りという暴挙に出た純。これもななの目の手術費用を稼ぐためのものであったのですが、当然のごとくすぐ捕まってしまいます。のちに刑務所に面会で訪れたななは、純が抱えていたすべてのことを知り、悟り 「私、待ってるわ」‥‥と。そこで二人はアクリル板越しに、誓いのキスを交わします。感動度マックスなキスシーンは涙なしではいられない?

Pattern.4 真田広之(羽村隆夫)×桜井幸子(二宮繭) 『高校教師』

同じく桜井幸子さん絡み。といっても、こちらは“生身”ではなく、高校教師の羽村がスクリーンに映った自身の影を利用して、教え子の繭にキスをしたという、メルヘンティックなもの。これは放送当時、けっこう話題にもなりましたっけ。恋する乙女の悦びの感情が伝わってくるような、ピュアなキスシーン。憧れた方も多いのではないでしょうか。

Pattern.5 堂本剛(大場誠)×堂本光一(影山留加) 『人間・失格 たとえばぼくが死んだら』

話題になったといえば、これも負けてません。最後に取りあげるのが男女間の接吻ではなく恐縮なのですが、プールサイドで繰り広げられた“美少年”ふたりによる唐突なキスは、何か幻想的な感じさえしました。したがって、不思議といやらしい印象は受けないのですね。‥まぁその時、誠が置かれていた状況というのも、多分にあったと思いますけど。

誠の他に、留加役の光一さんは男性教師にもキスをされてしまうという役柄でしたが、同一ドラマで同性とあんなキスを交わしたのは、あとにも先にも『人間・失格』だけだったでしょうねぇ。

長々書いてきましたが、いかがでしたでしょうか。あなたの記憶にも残る『キスエーション』がこの中にあったなら、幸いです。それでは今後さらなるキスシーンを楽しみにして‥‥ではなく、ドラマの盛り上がりを期待して!締めたいと思います。

※画像はイメージ

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