チェーンソーを使って丸太を短時間で彫刻に仕上げる大会、『日本チェンソーアート競技大会』が、愛知県東栄町で2015年5月30日・31日に開催されました。
チェーンソーで加工された彫刻は店先などに置かれており親しみがありますが、実際にどのように作られるのかは知られていません。多くは工房でひっそりと作られますが、「チェーンソー」という派手な道具を使うので「パフォーマンスアート」(製作者を含めた芸術)としての側面もあります。
来賓として衆議院議員(執筆時)の今枝宗一郎さんが来ています。このイベントの注目度は高いです。
選手代表のカルロス氏(Carlos Satoken)による選手宣誓。
選手に平等に与えられるのが、このような丸太です。これをチェーンソーなどの道具を使って素早く彫刻にしていきます。
最初の数分で、大雑把な形が出来上がります。これは、何か動物の頭部に見えます。
これは鳥の胴体なのだろうか? ほとんどの選手は大雑把な形を数分で仕上げます。これだけ見ると、時間は十分あるように見えますが、チェーンソーアートでは仕上げに時間がかかります。
大胆に削っている選手です。薄い仕上げは木の性質を知らないと出来ません。与えられる丸太は全てが異なるため、薄く仕上げるのは非常に困難です。もし、重みなどで割れてしまったら、やり直しは出来ません。リタイヤするか、小さい作品を作るかのどちらかです。
これは、フランスパンなのだろうか? 当然、チェーンソーで仕上げています。
チェーンソーアートの定番作品のふくろうが作られています。
チェーンソーアートを見るだけではなく、危険で触るのが怖いと思われているチェーンソーをお客さんが体験することも可能です。簡単に丸太を切るだけの無料体験から、実際に彫刻まで出来る有料体験まで幅広くあります。
今回、私が試したのが 株式会社ニッカリの 『Pellenc バッテリー式作業機』 でのチェーンソーです。チェーンソーというと爆音と強烈な振動というイメージがありますが、これは電動式で振動がほとんどありません。これだけ太い丸太も軽く刃を当てるだけで楽に切れます。
バッテリーは大型のものを背負います。映画のゴーストバスターズみたいで少し格好良いです。
チェーンソーの名門メーカーの『STIHL』(スチール)のチェーンソーも展示されています。種類の多さに圧倒です。
今のイベントといえば、こういうキャラですね。
愛知県東栄町のキャラ『オニスター』とチェーンソーメーカーのヒーローとの2ショット。
色々楽しんでいるうちに2時間が経過して、クイックカービングの部門は終了です。
たった二時間で一本の丸太がこのような彫刻に変わるのは圧倒です。 全国の森が多い市町村でチェーンソーアートの大会は良く行われています。是非、足を運んでみてください。
ダチョウのような鳥です。バーナーで仕上げています。
これは、エキシビジョン参加のブライアン氏の作品です。本大会の永久チャンピオンでもあり、非常に薄く際どい仕上がりです。
東栄町 チェンソーアート競技大会
http://www.town.toei.aichi.jp/basic/tourism/02_chainsaw/chainsaw.html
日本チェンソーアート競技大会in東栄 愛知県 二時間で丸太が彫刻に – YouTube
http://youtu.be/ZLHWM1GhK4s