北陸新幹線「グランクラス」に乗ってみる。

  by なかむらゆたか  Tags :  


北陸新幹線専用車で東西のJRが共同開発した「E7系(JR東日本車)
/W7系(JR西日本車)」(画像はE7系・長野にて撮影)によって
東京-金沢を結ぶ北陸新幹線が2015年3月14日に開業しました。
(1998年10月に東京-長野が先行開業・現在敦賀まで延伸工事中)

和をモチーフにした新幹線は「フェラーリ」「ヤンマー・トラクター」の
デザインもする奥山清行氏(ケン・オクヤマ)によって白地に青と金色の
カラーが施された新幹線車両です。


取材は2015年3月22日・はくたか557号で行いました。
乗車したのは「12号車。グランクラス」です。グランクラスは新幹線の
「ファーストクラス」というハイレベルで専属アテンダントがサービスを
してくれます。サービスはNRE(日本レストランエンタープライズ)が
担当します。

グランクラスのエントランス。この扉を開けると・・・

先に営業しているE5系グランクラスと異なる座席ですが、リクライニング
しても後ろの人に圧迫感を受けないよう工夫されております。シートも高級
ミニバンにも採用されているシートを新幹線向けにアレンジされており、3
時間の乗車でもリラックスできる作りになっております。

シートのコントローラーと取扱説明書。リクライニングの他にも腰に負担が
来ないようチルド機能・脹脛を支えるレッグレストが電動で動きます。

足置き(フットレスト)はありませんが、スリッパが用意されています。
(使用後に持ち帰り可能・リクエストすれば靴べらも用意されています。)

いよいよ軽食の登場です。その前にメニューは腰の横にあります小物入れ
に入っております。その頃には「おしぼり」がサービスされます。袋入り
になっているのですが、このまま渡されます。
なお、軽食は和・洋の中から1つのみ選択、おつまみ・茶菓子も1個ずつ
提供されます。ドリンクも缶ビール・スパークリング梅酒・ワインなどの
お酒からダイエットコーラ・黒烏龍茶・ハーブティ・コーヒーなどの飲料
を揃えられております。搭載している分、飲み放題です。無料で飲み放題
ですが、飲みすぎにご注意下さい。

和軽食(下りメニュー)
沿線の名産品を素材に取り込んだ物で構成されております。
軽食なので普通のお弁当の半分ほどの量ですが、無料サービスのお酒の
おつまみ的な感覚で頂けます。お酒の飲めない方でもソフトドリンクも
揃っておりますのでご安心下さい。

こちらは洋軽食(上り・下り共通メニュー)
サンドイッチをメインに信州ハム製熟成ロースハムと
チーズとオリーブ入りツナサラダ・スクランブルエッグ。パンも美味で
おいしかったです。(別列車での食事です)

〆に茶菓子とおつまみ、「加賀棒茶・能登大納言のパウンドケーキ」と
「亀田製菓のおかき」です。「亀田製菓のおかき」は北陸新幹線も通過
する新潟県のメーカー品です。東北新幹線のグランクラスでも同様の品
があります。
評価すると開業直後であるのでアテンダントは2名乗務・コールボタン
でアテンダントを呼んだらすぐ来ますし、飲物のお代わりも笑顔で対応
されたので良かったです。「?」な点はおしぼり、袋入りのままですと
清潔なおしぼりと言うのはわかりますが、袋から自分で出すのは賛否が
出るのではと思いました。ドリンクで「季節のメニュー」がありますが、
アテンダントに聞くとメニューにあるものなのでと回答が・・・
わざわざ書くものであるのかと言う疑問がありました。
(あえて書かないか「裏メニュー」にする方がよいのではと思うほど)

それでも快適な新幹線の旅でした。
一部の方々の中には「数年後にはサービスダウンする」と言うのを警戒
されています。事実、ハーブティーは「はやぶさ」でも飲んでいますが、
専用のミニポットに入れられて自分で注ぐシステムでしたが、現在では
グラスにそそがれていた物を渡されるのです。それでもハーブの香りは
しっかりありましたのでご安心下さい。

JR東日本・グランクラス http://jreast-shinkansen.com/granclass/

三重県を拠点に乗り物(主として高速乗合バス・鉄道・飛行機)を追い求めて全国を飛び回っています。

Twitter: nakamura570421

Facebook: 737465379665482