「欲望全開の生産と消費ずっと ずっと続けるの?」
沢田研二さんがリリースした反原発ソング『こっちの水苦いぞ』が3月10日付けのオリコンデイリーランキングで19位を記録した。
彼のキャリアにおいてシングルがオリコン20位以内に上昇したのは1985年の『灰とダイヤモンド』以来なんと30年ぶり。
山本太郎議員の応援演説や護憲ソング『我が窮状』(2008年)など、近年政治的な活動や楽曲が目立っていた沢田さん。
『Twitter』などウェブ上では酷評の的になることもあったが、筆者が見聞きする限りではむしろ以前よりもコンサートツアーは盛況で新規ファンも多く獲得している印象があった。
そしてさらに今回のオリコン20位入りだ。
アイドル、歌謡スターの印象が強い沢田さんだが本来はロックバンドを志向して芸能界入りした硬骨漢。
ザ・タイガース、PYGのメンバーとして活躍した1960年代末から1970年初頭にかけては“LOVE&PEACE”の思想を訴えるフラワームーブメントの担い手という顔も見せていた。
2000年前後からふたたびテレビ芸能界的な活動から遠ざかり、自分のスタンスを第一とする方針にたちかえっていた沢田さんの努力がようやく実を結んだと言えるだろう。
※画像は『Amazon』から引用しました
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