オリジナル舞台「3人がよるしばい『3’sバーのブルームーン』」で藤井悠平、堀之内良太、松本稽古が紡ぎだす物語と観客との繋がり

12月18日(月)東京・渋谷宮益坂bar KIZUKIにて、藤井悠平、堀之内良太、松本稽古が送る「3人がよるしばい『3’sバーのブルームーン』」が開催された。脚本やダンスなど、出演者が自ら作り、毎年定期的に公演をしている本舞台。客席の目の前にステージが設置されて、至近距離で演劇を楽しむことができるスタイルになっている。キャパシティの関係で、立ち見で観劇する人もいるほどの本舞台は一体どのような内容なのか。今回はこれまでの公演写真と併せて、当日の舞台模様をお届けする。

まずは本舞台の『3人がよるしばい』というタイトルに注目してみたい。本公演は平日の夜に毎回公演している舞台。3人の演者が作る芝居だから”よるしばい”とのことだが、実はもう1つの意味も込められている。平日の夜は多くの会社員が仕事をして帰宅する時間帯。”仕事などの帰りに舞台を観劇するために寄ってほしい”という意味も含まれており、タイトルをひらがなで”よるしばい”と記している。

気軽に足を運んでほしいという意味があり、お客さんとの距離感を大切にしようとするメンバーの想いが込められたタイトルだ。何度も足を運ぶ観客は、彼らの意図を汲み取って、舞台を楽しみに会場まで足を運んでいる光景が広がっていた。出演者と観客のお互いが共にコンセプトを大事にしている要素が込められている。

オープニングでは、3人が物語をセリフ調で綴っていき、プロローグからオープニングへと進展していく。バーカウンターを活かしたオリジナルダンスを披露していき、序盤から物語への期待感を高めていった。本編では、普段は何気ない生活を送っていたそれぞれの人格が、3’sバーにいる男女の身体に入れ替わりで登場する。カウンター内には、それぞれの人格とゆかりのある人物がマスターとして存在しており、マスターから指示されたカクテルを作ることがルールとして定められている。

各々が作ったカクテルを来店した順番に飲んでいき、最後のカクテルを口にすることで3’sバーから退店することができるシステムになっている。最後のカクテルを飲む直前に、自分がどうして3’sバーに来たのか、その理由が判明する展開が見ていて緊張感を覚えてしまう。

ラストでは、観客の中から選ばれた代表者にカクテルを1つ選択してもらい、その答えによってエンディングの内容が決まるという参加型の構成になっている。舞台上から演劇を提供するだけでなく、見ている人たちにも参加できるスタイルで、自分たちも一緒に物語に関わることができるところにも、見どころポイントがあった。

人にはそれぞれの生き方や人生があり、時には迷うことや意味を考える場面があるかもしれない。本舞台ではその目印が物語の中に要素として盛り込まれている。平日の夜、仕事帰りにお酒を飲むだけでは物足りないという人がいたら、渋谷の3’sバーで舞台を観劇していてはいかがだろうか。

≪公演情報≫
3人がよるしばい
『3’sバーのブルームーン』
脚本 堀之内良太(劇団水中ランナー)

藤井悠平
松本稽古
堀之内良太

【3人がよるしばいホームページ】
http://yorushibai.blue/[リンク
【渋谷 宮益坂 バー キズキ】
http://kizuki.bar/[リンク

ニュース記者。アニメ、音楽、イベント、舞台・ミュージカルなどの特集やアーティスト、役者、クリエイター‥など、いろいろな取材をしています。

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