革新者・京都の企業 海外での威力

  by あおぞら  Tags :  

京都の企業は世界に通用する企業が多い。しかも、多種多様である。アメリカで馴染みのある京都に本社を置く企業は先ず任天堂だろう。そして電子機器、通信機器の京セラ、これらはアメリカのテレビコマーシャルでも目にする。それにアメリカの高級デパートで扱っている下着大手のワコール、病院で目にする健康医療機器のオムロン…等。

日本の企業はアメリカに進出はしていても、どちらかと言えばアメリカで果敢にビジネスをすると言うより、特にニューヨークやカリフォルニアにあるような日系企業の大半はアメリカの駐在員事務所のような存在で、特に日本の景気が良かった時代は海外に拠点を置くことが箔付のように第二地銀のニューヨーク事務所まであったものだ。ただ、景気後退で一社が事務所を閉鎖しアメリカ撤退を決めると、右に倣えのようにどんどん第二地銀、および地銀が事務所を畳んでいった。

アメリカにある日系企業はお飾り的なものが多い中、京都に本社を置く京都企業はなんとも逞しい。

実際、アメリカ人をマーケットにして戦っているのである。京都は歴史の古い街で保守的に思われがちだが、意外や意外の革新者である。

それが証拠に大手ではないが、なんと和のセレクトショップがアメリカ人にも敷居と地価が高いソーホーにある。扱っている商品は日本の古布柄やちりめんを使った京都発の自社製品を中心に、髪飾りやバッグ、和紙などの和雑貨が並べられ、客層はアメリカ人を主体に、ソーホー自体が観光地のため観光客を取り込んでいる。

京都、しとやかな古都のイメージがあるが、果敢なる挑戦をする街。だからこそ恐れずに海外に進出し、ビジネスに挑むのだろう。考えてみればノーベル賞の受賞者も東大より、京大出身の方が多い。

古都・京都は世界を相手に挑み続けているのである。

ニューヨークから発信しています