「カレ」だけのせいなのか?

  by はむ  Tags :  

三船美佳が夫・高橋ジョージに三行半をつきつけた形で、現在、離婚訴訟中であるのだとか…

ずっと仲良くしていてほしかったなぁ‥この夫婦には。まあ日頃から特段気にかけていたわけではないのだけれども。ただ、メディアで見せつけていた“オシドリ具合”からして、当然うまくやっているものだと思っていたし、騒動が明るみとなって、あらためてそう感じた次第。

筆者がちょうど思春期で、まさに少年から大人に変わる頃‥‥虎舞竜の『ロード』が大ヒットした。あれはたしかに名曲だと思う。今でも自然に口ずさめてしまうサビの部分。後世にまで語り継がれる楽曲とは、いつの時代もそういうものだ。したがって今記事では幾分”ジョージ寄り”なテイストになっている可能性があるのを、予め申し上げておきたい。

『ロード旋風』を巻き起こした虎舞竜であるが、歌以上に?40歳だったボーカルのジョージ氏が24も年下彼女のハートを射止めた事実は、当時センセーショナルに報じられた。昨今はさして驚くべき事象ではないのだけれど、あの当時はまだ珍しかった。16歳にしては妙に艶っぽい美佳氏の風貌も相まって、軽い衝撃を覚えた人も多かったろう。

しかし、婚カツに励まれていた殿方たちにとってジョージ氏の『24歳下』というのは、ある種の希望にも似た感情を抱かせてくれたのではないか。

「俺でも女子高生と結婚できる」 可能性がある…

そんなふうに。たとえば筆者に置き換えてみると、今現在36の絶賛花嫁募集中のオッサンなのであるが、「24歳下なら12歳!となると小学6年生‥さすがにアウト」 「でも20下なら16歳だから、法律上結婚もできるし、堂々と交際ができる…

「ジョージ視点」でみれば、同年代の独身諸君はさぞ勇気づけられていたこと必至だったと思うのだ。‥むろん彼はロッカーであり、有名人。一介のサラリーマンと一くくりすることはできないのだが、妄想は自由だ。誰にもこれを食い止める権限はない。

だからジョージ氏には中年オヤジの「希望の星」として、いつまでもいてほしかった。美佳氏にやり直していこうとする余地と意思がまだ少しでも残されているのなら、私からも再考をお願いしたい。

この“いつまでも仲良く”で、まっさきに筆者が思い起こす男女は、漫画『ドラゴンボール』に登場してくる迷カップル、ヤムチャブルマである。唐突にバーチャルの世界へようこそ!

彼らもごく自然なカタチで、結婚にまで至るのものと思われた。『人造人間編』辺りまでは誰の目がみても明らかに、そういう流れだったのだ。ところがブルマ嬢はあろうことか地球人ではない、サイヤ人のベジータ王の方を選ぶ。

作中、ヤムチャの浮気癖が別れの原因であるかのように語られていたけれど、その経緯を一切知らない読者にとっては、単にブルマの「裏切り行為」と、映らなくもなかった。仮に、彼の浮気が真実であったとしても、長年連れ添ったはずのヤムチャをあっさり見捨て、よりによって何故ベジータに抱かれたのだろうか—

“サイヤ人口”を増やしたかった、そこは作者・鳥山明氏の思惑がどうしたって見え隠れしてしまう。私にはいいように利用されたヤムチャの扱いが、心底気の毒に思えてならない。

そもそも事の発端をつくったのは彼女の方ではなかったか。ヤムチャは登場当初、異常なまでの『異性恐怖症』だった。そんなウブな彼を実家がある「西の都」なんかへいきなり連れ帰ったがために、次第に女子を苦手としなくなり、のちの浮気にまで大発展させてしまった。

ご存知のようにヤムチャはDB史上にあってもイケメンズの部類に入るから、実際、都会では相当モテただろう。そうした環境にヤムチャを置いてしまったのは他でもない、ブルマ自身であるのだ。彼氏を『ダメンズ』にしてしまったのは、彼女にも責任がある‥‥。筆者は常々そう思う。

「なんでもないようなことが、幸せだったと思う」はロードの歌詞。おそらく生涯独身を貫きとおしたのであろうヤムチャにも、ブルマと過ごしてきた蜜月を振り返ったりすることが、はたしてあるのだろうか—

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