近年、増え続けている『滋賀府民』と呼ばれる人たちを知っているだろうか？『滋賀府民』とは一般的には滋賀県に住んでいる住民が、京都府や大阪府に通勤や通学する人たちのことのことである。ではなぜ、近年、『滋賀府民』は増えたのだろうか。
考えられる要因は地価が京都や大阪に比べ安いということ。京都や大阪で一軒家を買うよりも、滋賀で一軒家を買ったほうが安くすむケースが多い。もうひとつは『新快速』だ。JRが運行している『新快速』この電車に乗れば、大津駅からは京都駅まで約１０分、大阪駅にも約４０分でついてしまい、十分な通勤圏内となる。大きくこの2つの要因が重なり、近年増加しており、逆に北部の米原市などでは、京都、大阪に通勤する人よりも、岐阜や名古屋に通勤する人のほうが多い傾向になっている。なので、滋賀はマイホームを建て、県外に通勤、通学する人が多いという地というのがわかる。
平成23年の国勢調査によると、滋賀県の人口増加率は＋0.31%で沖縄、東京についで全国で3番目の増加率になった。まだまだ、住宅需要は高く、新たにできた新快速の停車駅などもあり、人口増加にはブレーキがかからない状態になっており、これからも滋賀は全国でも珍しく、人口が増え続ける県となっている。こうしたことから、『滋賀府民』はこれからも増え続けるだろう。きっとあなたの周りにも『滋賀府民』がいるかもしれない。
