8ビット風ドット絵とハンドクラフトの融合『Pixel Art Park』に行ってきた

2015.03.02 17:45  by   Tags :  

見ているとどこからかピコピコという電子音が聴こえてきそうなドット絵は、ファミコンやゲームボーイといったゲーム機とともに育ってきた人にとって、きっと懐かしく思い出深いものだろう。
2015年3月1日に原宿のDESIGN FESTA GALLERYにおいて1日限定で催された、“みんなでドット絵を楽しむ”というのを目的としたイベント『Pixel Art Park』に行ってみたので、その様子を紹介する。
会場には7人の作家が集い、即席でのドット絵似顔絵を作成したり、フェルトやビーズを使った刺繍のアクセサリーを販売したり、巨大コントローラを使用してゲームがプレイできたりと、さまざまな形でのドット絵の楽しみ方が用意されていた。

手作り刺繍とドット絵の相性は抜群。

ドット絵というとコンピュータによるデジタルなグラフィックス、というイメージが強いが、実は刺繍ととても相性が良いということを思い知らされた。
フェルトやビーズといった柔らかい温かみのある素材によって再現されたドット絵調のアクセサリーの数々は、どれも可愛らしく美しい。

天狗、河童、人魚などといったモチーフをドット絵にする場合、いろいろな部分を省略して表現する必要があるだろうと思うのだが、どの作品も一見して「これは河童だ」「こっちは天狗だな」とハッキリとわかるように上手く特徴を捉えている。
どの作品も秀逸で目を引くものばかりだが、中でも作家のひとりであるpixelariumさんの作品は、着物の帯の結い紐を細い糸で再現するなど、かなりこだわりを追求しているようだった。
細部を省略しつつ少ないドットを使って再現する、というところにも作家個人個人の味と技量、そしてドット絵の魅力が合わさって詰まっているのだろう。

似顔絵づくり、ゲーム体験コーナーも。


ドット絵でその場でお客さんの似顔絵を作成するコーナーは常に人がいて人気だった。
ツイッターアイコンにしたり、ウェブ上のプロフィール画像にしたりと、作成後はさまざまな場所で使うことができるし、何より自分の顔をドット絵で再現してもらえるという経験はなかなかない。
記念にと作成をお願いする人が大勢いた。

自作のドット絵で作られたRPG『トットと魔法のスープ』は、主人公の猫トットが石になってしまった村に暮らす猫たちを救うために冒険に出る、という王道的RPGだ。
キャラ、背景といったもの全てがドット絵で表現されており、温もりを感じる雰囲気で作られていて、ブラウザベースで動作するので操作も軽快。
ファンシーな見た目ではあるが、しっかりと“RPG”しており、ちゃんとレベル上げをしないと強敵に返り討ちにあいそうになる。泣く泣く戦闘から逃げ出して、自宅のベッドで体力を回復する羽目になった。
愛くるしいのに、なかなかやりおる……。

巨大コントローラや、10個のコントローラを用いての2~10人協力プレイが楽しめる『PICO PARK』ゲームコーナー。

ホームセンターで購入した材料で作ったという巨大コントローラを二人羽織のように操作してのゲームプレイ。息が合うかどうか、友情を確かめるのにピッタリかもしれない。

中身を特別に見せていただいたところ。
おお、外箱はファミコン風の見た目なのに、中に入っていたのはスーパーファミコンのコントローラ……。キーを押し込むと、コントローラのボタンに触れて、ゲーム中のキャラが操作できるというわけだ。

10個のコントローラをUSBハブに接続しての多人数協力プレイ。
肩車のように重なりあって高所の鍵を取る、壁を押して活路を拓く、といったものから、10人同時画面での一斉テト◯スなど、楽しくもありカオスもありといった賑やかなゲームプレイを楽しめた。
ここでは、作家さんにお願いをして巨大コントローラの二人羽織プレイを実演してもらったり、筆者や作家さんやその場に居合わせたお客さんを巻き込んでの大ゲーム大会の様子を直撮りプレイ動画にしてみた。
8bitゲームの色褪せない魅力と、大勢でプレイする楽しさ、その場のワイワイとした雰囲気が見る人に伝われば幸いだ。

2~10人CO-OPが楽しめる8bitゲーム『PICOPARK』をプレイしてみた(YouTube)
https://www.youtube.com/embed/4C5ZfGtnZ1Q

やっぱり、ゲームは素敵だ。

友人でもなく、家族でもなく、そこに偶然一緒にいたお客さんたちなのだが、自然と会話が生まれ協力プレイができてしまう。
その場の雰囲気が盛り上がっていたということもあるだろうが、それ以上にドット絵ゲームというものの持つ良さが人を魅了していたように思う。
ゲームは人を楽しませ、コミュニケーションを生む。素晴らしいツールであり作品だ。

何かまた、こうしてゲームを体験できるイベントがあれば同じようにレポートしたい。

ゲームプレイ動画をニコニコ動画に投稿しています。 最近はゲーム系フリーライターとしても活動中。 名前の由来は「時」々鬼「畜」なゲームプレイスタイルから。

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