SF映画の金字塔 『ブレードランナー2(仮題)』の製作決定!

  by 大野 正博  Tags :  

1982年に公開され、当時まだ無名だった監督リドリー・スコットの名を一躍世界に知らしめた『ブレードランナー』
公開33周年を迎える今年、満を持して続編の製作が決定した。
米国現地時間2月26日に突如、続編製作がプレスリリースされ世界中の映画ファンは驚きの色を隠せない。
リドリー・スコットが続編、リメイクに初めて意欲を示したのは3年前。
3年間の間に一体何があったのだろう?

監督はリドリー・スコットではない

『ブレードランナー』続編の監督を、昨年秋に自ら辞退したリドリー・スコット。
20世紀を代表する歴史的作品の後継者に選ばれたのは、新進気鋭の若手監督ドゥニ・ヴィルヌーヴ(Denis Villeneuve)監督。
昨年、ヒュー・ジャックマン主演の『プリズナーズ』でハリウッドデビューを果たしたカナダ出身の監督だ。
2010年に公開した『灼熱の魂』で第83回アカデミー外国語映画賞を受賞し、一躍脚光を浴びた。

脚本チームには、82年版の『ブレードランナー』で脚本を担当したハンプトン・ファンチャー(Hampton Fancher)と『グリーン・ランタン』で脚本を務めたマイケル・グリーン(Michael Green)が共同で執筆する。
ストーリーの原案は、リドリー・スコットとハンプトン・ファンチャーが共同で練り上げた。

ファン待望のハリソン・フォードも出演が決定している。
今のところハリソン・フォード以外のキャストは発表されておらず、今後のアナウンスに期待が高まっている。

空白の3年間に一体何が?

事の発端は2011年の春、リメイク版は製作してはならないという制約を課してリドリー・スコットは『ブレードランナー』の映画化権を
映画プロデューサー、バッド・ヨーキン(Bud Yorkin)へ売り渡していたのだ。

リメイク版は製作しないという制約を無視して、続編製作の監督を探し始めたバッド・ヨーキン。
そこへ白羽の矢が立ったのは『ダークナイト』で知られるイギリスの映画監督クリストファー・ノーラン。
監督の目星がついたところで、リドリー・スコットの元へリドリー・スコットの元へとりに行ったところ、本人自ら監督を引き受けると言い出したのだ。

それから3年が経過した昨年、ストーリーの骨子を完成させたリドリー・スコットは監督を辞退しプロデューサーを担当することになる。
長年、自分以外の人間に『ブレードランナー』を作らせないと豪語していたリドリー・スコットらしからぬ行動に、様々な憶測が飛び交った。そして、2月26日のプレスリリースへと至る。

今の段階で公表されている情報

脚本は完全オリジナルの内容で、舞台設定は前作から数十年後に移されている。
ストーリーのアイデアは、各メディア上でリドリー・スコットが語っていたとおり「リック・デッカードを探す」物語のようだ。
製作スケジュールは、2016年夏からクランクインすることのみ公表されている。
ハリウッドの大作映画の一般的なスケジュールは最長で6ヶ月間撮影を行い、編集などのポストプロダクションに6ヶ月程度を要する。

公開日、主要キャスト、ポスターなどの詳細情報は今のところ判明していないので、公表が待ち遠しい。

参考URL : http://screenrant.com/blade-runner-2-sequel-harrison-ford-returning/ (SCREEN RANT)
画像 : 筆者が撮影

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