ムードルムート(Moodle Moot)に行こう!

  by tatsuva  Tags :  

第1回: 『ムードルムート』(Moodle Moot)に行こう!

 eラーニングシステム『Moodle』(ムードルと読みます)を御存じでしょうか? 世界中の大学など教育機関で利用されているオープンソースの学習支援環境です.企業が開発しているのではなく,オーストラリアにある非営利団体Moodle HQ(ヘッドクォータ)の代表であるMartin Dougiamas(ドゥギアマス)氏を中心とした常勤のプログラマと,世界中のボランティアのプログラマによって日々,改良が続けられています.非常に多機能かつ高性能でありながら高いスケーラビリティを持つシステムで,PHP, Apache, MySQLが動作するのであれば,サーバOSはWindows, MacOS, Linuxでも構いませんし,普及価格帯のPCからサーバまでさまざまなシステム環境で運用可能です.利用に際してユーザ登録や契約書も必要ありませんし,当然,無料です!

 さて,『Moodle』は日本国内の大学や高専など高等教育機関で徐々に採用が進んでいます.いままで商用のeラーニングシステムを利用していた教育機関の中にも,ライセンス更新料の負担軽減のために『Moodle』へ乗り換える動きもあります.そして近年の新しい動きとして,教育機関以外の公的機関や一般企業での利用も増えています.社内教育だけではなく,フォーラム(BBS)やWikiの機能などを使ったグループウェアのように社内の情報共有,蓄積,討論の場としても使われ始めています.

 『Moodle』について,いくつかの書籍が出版されています.また多くの情報が本家サイト内の日本ユーザのコミュニティでも入手できます.
Japanese Moodleコミュニティ: http://moodle.org/course/view.php?id=14

http://moodle.org

 今回,読者の皆様にアナウンスしたいのが『ムードルムート(Moodle Moot)』です.ムートという用語は耳慣れないと思いますが,乱暴に言ってしまえば『ムードルムート』は『Moodle』コミュニティ最大のファンイベントのようなもので,年1回の開催です.『Moodle』を利用する日本全国の先生,システム管理者,エンジニアが一堂に会して二日間,『Moodle』に関する発表を聞き,ワークショップで体験し,ビッグネームの基調講演を楽しみ,ショーケースやジーニアスバーで新たな発見に出会えます.2011年2月に開催された第三回『ムードルムート』は高知工科大学で開催され,基調講演者に『Moodle』の開発者であるMartin Dougiamas氏(初来日)と,国内における『Moodle』普及の功労者である三重大学の奥村晴彦教授(『TeX』関連など,その道の方々に大変有名)のお二方を招き大盛況を博しました.そして第4回の『ムードルムート』の開催日程は既に決まっています.2012年2月22日と23日の二日間,会場は三重大学(実行委員長:奥村先生)です!

 以下は高知工科大学で開催された第三回『ムードルムート』の際のワークショップの風景,

 こちらは講演発表の風景です. 

 もしあなたが『Moodle』に関する何らかの研究成果や技術的な工夫などを情報発信するために発表したいのであれば急いで下さい! 講演発表の申し込みは2011年10月31日です.詳しくは以下の日本ムードル協会のWebページをご参照ください.
日本ムードル協会(MAJ: Moodle Association of Japan): http://moodlejapan.org/home/course/view.php?id=51

 ムードルって何だろう? 少しでも興味を持って頂ければ幸いです.「え,こんな凄いものがオープンソースなの?」と驚くこと間違いありません.使い方は自由です.色々なCMSを使ってみたけれども,いま一つしっくりこないなぁと感じている方,まずはお試し下さい.上記,Japanese Moodleコースも日本ムードル協会のWebページも共に『Moodle』に構築されたコンテンツの一例です.
 既に『Moodle』を使っている方々も是非,第4回『ムードルムート』にご参加下さい.沢山,情報交換をしましょう!

 今後も引き続き,『Moodle』および『ムードルムート』に関する情報を投稿させて頂きます.

日本ムードル協会(2011年2月設立)の日本語広報担当理事,moodle.orgのJapanese Moodleコースのfacilitatorの一人.本業は鈴鹿工業高等専門学校 機械工学科の准教授で専門はロボット工学.本業とは別にeラーニングシステムMoodleの改良版パッケージfs_moodleの開発と公開を行いつつ,日本国内へのMoodleの普及に向けて様々なチャンネルで広報活動を行っています.Twitter上では@tatsuva, @maj_botの二つのアカウントで呟いています.

ウェブサイト: http://moodle.org/course/view.php?id=14 http://moodlejapan.org http://twitter.com/#!/maj_bot http://www.suzuka-ct.ac.jp/mech/moodle/course/view.php?id=30 http://www.slideshare.net/tatsuva/moodle-9039752

Twitter: tatsuva