文武両道を目指す女子硬式クラブチームが大阪に誕生!

  by konasho  Tags :  

4月から活動を始める文武両道を目指す女子硬式野球のクラブチーム、大阪ドリームスの練習体験会が2月22日に行われた。参加者のほとんどを軟式野球経験者が占める中、硬式を使ってノックや打撃練習、ブルペン投球などで4時間汗を流した。

連日スポーツ紙の一面を飾る華やかな男子プロ野球NPBと違い、まだマイナースポーツの域を出ない女子野球。それでも、日本女子プロ野球機構が2009年に発足し、女子硬式用の金属バットが大手メーカーから発売されるなど競技人口は増えつつある。

女子のクラブチームはこれまでにもいくつかあったが活動面でネックとなっていたのが練習場所の確保。その点大阪ドリームスは、大阪市羽曳野市にクラブハウスや室内練習場を完備した専用グラウンドを有する。

初年度の募集は中学1年生~高校3年生の女子選手で先着順に最大20名。チーム力を上げるためには人数が多いに越したことは無いが、文武両道を掲げるチームにとって野球も勉強も見ようと思うとこれが限界。活動は土日祝日9:00~18:00の予定で、練習後には自習室で各自が勉強に取り組む時間を設ける。宿題を持ち込み自習するのが基本だがいつでも質問出来るよう野球のコーチとは別に勉強を教える専門のスタッフもいる。

野球をやるからにはもちろん勝つことを目的にした練習を行うが、女子ではプロ野球選手になれても年収は同年代の人と比べると低いのが現実。野球だけで終わらないよう引退後の選択肢を増やすため、今のうちからセカンドキャリアにつながる支援を行う。土日祝日の活動は大阪ドリームスが優先だが学校で部活動に加入することは推奨している。これも様々な活動を通して可能性を広げるためだ。この日は硬式野球に慣れること、野球を楽しむことに主眼を置いていたが3月に行う練習会は4月から実際に行うメニューと近いものを予定しており、すでに複数の参加希望者、入団希望者が集まっているという。
初年度の監督も兼任する佐藤代表は「勉強が出来る出来ないよりも、頑張ってる子を試合でも使う。例えエースでも4番でもキャプテンでも勉強を頑張ってる様子が無ければ使わない。文武両道の出来る子に来てほしいですね」と野球も勉強も真剣に取り組む選手の入団を心待ちにしている。

練習グラウンド:大阪府羽曳野市飛鳥(近鉄/上ノ太子駅 徒歩7分)

入団金 10,000円
会費 15,000円/月
施設維持費 12,000円/年

1988年1月19日大阪府生まれ、京都府宮津市育ち。大学野球連盟の学生委員や独立リーグのインターン、女子プロ野球の記録員を経験。野球専門誌「Baseball Times」にて阪神タイガースを担当しスポーツナビやYahoo!ニュース個人、高校野球ドットコムにも寄稿する。大阪、京都を中心に関西の球場に出没中。

ウェブサイト: 個人 - Yahoo!ニュース http://bylines.news.yahoo.co.jp/konakashota/

Twitter: konasho