アナは再びグレイを連れてくる。

  by maggiechen  Tags :  


アナはグレイを連れ戻さなくてはならない。そう、でないと、フィフテイファンが、いや観客が、許さないかも。
 映画「フィフテイ シェイズ オブ グレイ」を観た人なら、だれしもそう思ったに違いない。少なくとも、原作を三部作全て読んだことのある人なら。三部作全般を、2時間半ほどの映画に仕上げるのはもちろん無理であろう。だとしてもだ。やはりあのエンデイングでは、どうにも納得いかない。エレベータのドアが閉まって、クリスチャンとアナとの関係はあっけなく終わり?いや、そんなはずはない。私自身はあのラストを、続編映画の序章と見た。いや、そう思いたい。
 アナは確かにクリスチャンを変えた。恋愛はしないなんて、身勝手なことをいっていたクリスチャン。アナはそんなクリスチャンに素直に反抗する。アナに問い詰められ、自身の本心に逆らえない状況に追い込まれたクリスチャン。アナと交わしたキスは、次第に本物になっていったはず。
 相手がクリスチャンであれ、自分の思いのたけをぶつけたアナ。本当は彼女は、だれにでも自分を堂堂と主張できる女性だったのだ。この意味で、アナも本来の自身を知ることができたといえる。クリスチャンから渡された契約書について、面と向かって彼に交渉するアナの姿など、なかなか頼もしいではないか。地味な英文学専攻の女子大生であるはずの彼女が。
 ここまでアナもクリスチャンも変わっていった。これからが見せ所なのだ。二人が真実の愛を育んでいけるかどうか。大いに疑問が残るエンデイングとなってしまった。一方、アナとホセの関係も気になるし。
 ラストでドアが閉まる瞬間、「クリスチャン。」「アナ。」と、お互い呼び合った二人。その後のセリフが聴きたい。アナはきっとグレイからの連絡を信じている。グレイはアナに必ずしや誘いかける。だれしもそう想像せざるを得ない、期待せざるを得ない第一部のエンデイング。やはり、これは第一部と信じるばかりだ。

英語OK!中国語ちょっと。広東語少し。台湾、香港にはちょっとうるさい旅好き。星占い結構。タロットかなり。風水、手相、人相少々。占い、スピリチュアルにはかなりうるさいスピマニア。見せかけの本業は塾・予備校講師。でも書くことにも相当こだわりがあり。

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