電気を止められるほど貧しくなっても見栄は張りたいからスーツの寝押しを極める

  by ノジーマ  Tags :  


恥ずかしながら気がつけばスーツがシワだらけになってしまっていた。
シワッシワのスーツは着ているだけで仕事ができなさそうに見えてしまうものである。
どんな時でもスーツくらいはピシッとさせて、見た目だけでもできる男を装いたいものだ。

しかし、スーツをピシッとさせるにはお金がかかる。
クリーニングに出せば当然お金がかかるし、アイロンだって電気が止められてしまえば使えない。
もし電気を止められるほどの貧困状態に陥ってしまえば、常にシワッシワのスーツで仕事に行かなければならなくなってしまうのだ…!


こんな時、役に立つのは先人の知恵である。
アイロンが普及する前、先人たちは布団の下に衣類を敷き、寝る圧力によって衣類のシワを伸ばす“寝押し”という技を使っていたのだ。
もしこれがうまくいけば、たとえ電気が止められるほど貧しくなっても、ピシッとしたスーツを着て見栄だけは張ることができる!

そんな時に備え、早速私はスーツを布団の下に敷き眠りについた。



そして翌朝。
おそるおそる布団を広げてみると…


ムムッ…!


こ…これは!
全然変わってない…!!

細かいシワは若干取れた気がしないでもないが、深いシワはよりクッキリとしている気が…。

先人の知恵とはいえ千里の道も一里からとも言うじゃないか。
寝押しをする前の敷き方などにも工夫がいるのだろう。
一朝一夕でできるような技術ではないのだ。
きっと毎日繰り返し練習することできっと寝押しをマスターできるはずだ!
よーし、やるぞ!!

そして私は、クリーニング屋へと向かった。

ノジーマ

漫画を描いたりライターをしたり。趣味は昼寝。枕元に尿瓶を置き、ビールを点滴しながら寝て暮らしたい。千葉ロッテマリーンズファン。スマイル党員。

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