ジャンプ名作が大復活! もて王、リボーン、キリにまた会える!

  by こさめ  Tags :  

皆さんは大好きな連載漫画が突然打ち切り、あるいは諸事情で終了してしまい悲しい思いを抱いたことはありませんか?
完結した『週刊少年ジャンプ』の連載漫画が、『少年ジャンププラス』で大復活。SNSによるアンケート集計をもとに選出された三作品の復刻が決定しました。栄えある復刻タイトルは『家庭教師ヒットマンREBORN!』『太蔵もて王サーガ』『ダブルアーツ』です。
ジャンプといえばアンケート集計を至上とする厳しい編集方針がとられています。また毎年獲得された新人作家による連載は必ずしも長引くわけではありません。一方でどんなに厳しい競争を勝ち抜いて長期連載されていてもアンケート次第で打ち切りになることも…今回掲載が決定した3作品はどれも惜しまれながら打ち切りが決まった作品。ファンの喜びはひとしおでしょう。ご承知置きの方も多いでしょうが、改めて再開される連載漫画の内容をご紹介します。
2月から復刻の『リボーン』は天野明先生によるアクション活劇。アニメ化もされており全42巻。主人公は落第生の少年、沢田綱吉。彼の前に突如ヒットマンを名乗るリボーンという赤ん坊が現れます。そして、少年をマフィアのファミリーのボスに仕立てると宣言。ボンゴレに伝わる秘弾「死ぬ気弾」により厳しい教育が始まります。連載開始当時は日常のうちに用いられる「死ぬ気弾」がギミックとして効果する非日常系コメディといった雰囲気でした。しかし、中盤から登場人物が数を増し、その内容もシリアスな展開に移行。後にアニメ・サイコパスシリーズのキャラデザインも担当している作者だけあって、その華麗な筆致も魅力的でした。またツナに、リボーンに、ヒバリ様に会えるとは!
3月復刻の『もて王』は大亜門先生によるギャグ漫画。単行本は全8巻です。主人公は「間界の王子」こと「バアル・ゼブル」太臓一定。女の子にもてるために実界と呼ばれる現代社会に降りてきた彼ですが、外見にも性格にも難があり望みはかないません。不良の阿久津宏海を巻き込んで今日ももてるために死力を尽くす…というコメディです。特徴は『ジョジョの奇妙な冒険』を筆頭としたジャンプ掲載作品のパロディ表現。その思い切りの良すぎるパロディ表現に、若い読者がジョジョを読み始めるといった逆流現象も生じました。後半では不良の阿久津宏海と元生徒会長である百手矢射子のもどかしくも微笑ましいラブストーリーが展開されていたため、打ち切りを惜しむ声は多数ありました。再開はファンにとって嬉しい知らせです。
4月から復刻の『ダブルアーツ』は今をときめく『ニセコイ』の作者・古味直志先生によるラブ・ファンタジーで全3巻。物語のテーマは「透化病(とうかびょう)」という作中の700年前に初の発症例が確認された感染症。身体が透けて1分程度で消滅するという恐ろしい病気です。発症の恐れのあるヒロイン・エルーは絵描きの少年・キリと出会うことで、この病気の治療の可能性を見出され、二人とも「一切手を離してはいけない」という何とも切実でありながら萌える状況下に置かれます。果たして二人は透化病の謎を解明できるのか? フェティッシュな設定でありながら、痛ましい世界観が胸に刺さります。4月が待ち遠しいですね。
ちなみに筆者は西義之先生の『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』に一票いれたのですが、惜しくも外れてしまいました。しかし、現在、ジャンププラスのツイッターアカウントを西先生がジャックされています。さまざまな仕掛けを提供してくれるジャンププラスにこれからも注目しましょう。

ジャンプ大復刻祭
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