やるなと言われたらやりたくなるのが心理。
見るなと言われたら見たくなるのが心理ですよね。
これを心理学的に『カリギュラ効果』と言います。
曰く付き映画「カリギュラ」
1980年のイタリア・アメリカ合作映画「カリギュラ」が語源。
46億円もの巨費を投じて制作した、ローマ皇帝カリギュラをモデルとなる歴史超大作……と言えば聞こえがいいが、中身はハード・コア・ポルノ。
しかも、ポルノシーンは主要キャストには教えず、別撮りして後から付け加えたが為に、それを知った一人が「詐欺だ」と訴えたという曰く付きの映画である。
その過激さゆえに一部地域で上映禁止になったことが原因で世間的に大きな話題を招いた。
後に、こういった禁止されるとやりたくなる心理を『カリギュラ効果』と言われるようになったそうです。
カリギュラ効果の使い方
「本当は見て欲しいんだけど、見るなって言うと見たくなるだろうから、見るなって言う」
身の回りには実は様々な所でカリギュラ効果は使われています。
多くは広告宣伝やテレビ番組などで利用。
・見たら後悔する‼ ホラー画像はこちら
・在庫わずか。絶対に欲しい人以外は買わないでください‼
・テレビでの発言を隠す「ぴー」効果音
・モザイク処理
・袋とじ
・18歳未満閲覧禁止
興味をそそられるのは、心理誘導されているのだから当然だったのです。
※余談※
ダチョウ倶楽部の「押すなよ‼ 絶対押すなよ‼」は、カリギュラ効果ではなく、お約束な前振りなだけですので悪しからず。
実践的すぐ使える心理誘導
勉強しろと言われたら、勉強したくなくなるのも実は心理です。
子を持つ親であれば、一度は口にしたことがありますよね。
でも、その言い方は心理学的に逆効果なんです。
そこで言い方を変えると同時に、目的を与えるとどうでしょう?
「勉強しなくてもいいけど、しなかったらご飯抜き。勉強頑張ったら、好きなご飯作ってあげる」
間違った行いには罰を、正しい行いには褒美を。
こうすることで、勉強をするという目的が好きなご飯を食べる、という目的に変わります。
夜中に食べたら太るから食べちゃダメ、と自分に言い聞かせてる女性は多いでしょうが、それも間違った食欲の抑え方です。
「食べてもいいけど、明日はご飯を抜かなきゃならない。我慢出来たら、明日はちょっとだけ豪華な物を食べよう」
量を増やしたら本末転倒なので、金額で差をつけましょう。
ビジネスにも、教育にも、ダイエットにも、言い方一つで使える心理誘導、試してみませんか?