プリンでも作ろうか…

  by 古川 智規  Tags :  

スーパーで見切り品のマロンプリンを買ってきた。

しかしこれがマロンの味が強すぎてさっぱりプリンの味がしないのでSNSで話題にしたところ、日ごろお世話になったいる友人の奥方様から簡単にできるプリンの作り方を伝授した頂いたので、実際に作ってみることにした。

用意するのは牛乳75ml、卵1個、砂糖15g(手元になかったので液体のオリゴ糖で代用)、鍋、耐熱容器、水、以上だ。耐熱容器はそれほどシビアにならなくてもよい。電子レンジ対応品か、耐熱ガラスなら全く問題はない。

まずは卵を割って混ぜる。卵くらい片手で割れないとダメだぞと独り言をつぶやきながら混ぜる。

よく混ぜたら、牛乳と砂糖を放り込んでさらに混ぜる。全部を最初に放り込んでもいいので、とにかく混ぜる。

しかし、これ本当に固まるのかなぁ?

だんだん自信がなくなってきたが、伝授してくれた奥方様を信じて混ぜ続ける。ケーキを作るわけではないので適当なところで切り上げるが、ここからがすごい。

用意するのは鍋と耐熱容器。鍋に容器よりも低い位置まで水を張って、混ぜたプリンの素を容器に入れて鍋に置く。容器に水が入らないように注意してお湯を沸かすが、ちょうどインスタントラーメンを作るのと同じだ。

沸騰するのを待って、弱火にしてそのまま蒸す。これを地獄蒸しというらしいが、あとは何もすることはなく固まるまで放置すればよい。くし、爪ようじ、箸などを刺して固まってない液体が表面に噴出しなければ、概ね出来上がりと見ていいだろう。

出来上がりはだいたいこんな感じだ。シロップでも蜂蜜でも生クリームでも、カラメルを作ってかけてもよいだろう。いわゆるカスタードプリンとは違ってさっぱりとした味わいだ。

実はこの地獄蒸しプリン。地獄めぐりで有名な大分県別府の明礬(みょうばん)温泉 の名物である。立ち上る温泉の湯けむりと湯の花畑を眺めながら食べた地獄蒸しプリンは最高だったが、自作地獄蒸しプリンにも雰囲気は確かにある。味は全く違うが食感は似ている。

 

普段からお菓子を作る方には常識なのかもしれないが、私にはミラクルに映ったのも事実で意外と簡単なことに驚いた。その場で自分で食べてしまうのだから、デコレーションも盛り付ける器も一切気にしない。甘さや硬さを好みで調節できるのも魅力だ。

電子レンジも蒸し器も使わずに鍋ひとつでプリンが出来上がってしまうのであれば、冷蔵庫に余っている卵と牛乳を使って作ってみてはいかがだろうか?

 

※写真はすべて著者撮影

乗り物大好き。好奇心旺盛。いいことも悪いこともあるさ。どうせなら知らないことを知って、違う価値観を覗いて、上も下も右も左もそれぞれの立ち位置で一緒に見聞を広げましょう。

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