【香港デモ余話】香港金融街に「関帝廟」が出現!取り壊そうとする警察とネット民が紛争

  by 松平 俊介  Tags :  

めっきり日本国内の報道が少なくなってしまった香港の民主化デモ。実際にはまだまだ抗議活動は続いている。

そんな中、民主派デモ隊側がなんと香港金融街・旺角に「関帝廟」を建立してしまったのだ!上は民主派デモ隊側がツイッターで広めている画像である。中国語で「関帝は絶対に紂王を助ける香港警察を許さない」「漢の神様を馬鹿にするものは必ず天罰が下る」と書かれている。関帝はいうまでもなく三国志の英雄・関羽で、商売繁盛と民衆を保護する神として熱心に信仰されている。

中国語版ウィキペディアや香港の新聞「明報」の記事を総合すると、この関帝廟は民主派デモ隊側が自発的に建てたもので、元々は一人の女性が簡単に関帝を祀ったのだが、他の学生が見栄えを良くしたのだという。香港警察はこれを排除すべく動き、親中派もこれを取り除こうとしたが、ネット上で警察や親中派の動きを知ったデモ側が「関帝様のバチが当たるぞ」「三国志演義を読んだことがないのか」と反発。「関帝様に罪はない!関帝様を助けろ」と団結を強めているようだ。今のところまだ建っているようである。

(写真はウィキペディアより http://zh.wikipedia.org/wiki/%E6%97%BA%E8%A7%92%E9%97%9C%E5%B8%9D%E5%BB%9F)

企業のニュースリリースライターを足掛け4年経験。現在はライターのみならずwebディレクターやテレビ番組の企画にも関わっている。タウン誌や飲食関係の媒体の制作にも携わる。 大学時代は書家や歴史作家について修行をしていたことも。(雅号:東龍) 地域の埋もれた歴史を掘り起こしたり、街歩きをするのが好き。これまで関わってきた雑誌は「散歩の達人」「週刊SPA!」、放送局では主に関東ローカルテレビ局の企画を担当。

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