横浜の横浜橋通商店街にある「松本コーヒー」でチーズトーストを食す

今回は横浜の阪東橋駅そばにある「横浜橋通商店街」をクローズアップしてみましょう。地下鉄「板東橋駅」から徒歩5分、そこには下町の活気がある「横浜橋通商店街」があります。昨今は食料品も大型店舗が主流で、どうしても「商店街=シャッター通り」みたいなイメージはありますが、そんな時代の流れを完全無視した賑やかな商店街なのです。

「横浜橋通商店街」の特徴としては韓国系とか中国系、台湾系の店舗が多く並び、珍しい食料品が手に入りやすいです。筆者が中国に訪れた時の「町の匂い」みたいなのがリアルにあります。路地裏にテーブルと椅子を出して、接客もそこそこに会話を楽しむ人々を見ると、ここが日本である事を忘れてしまいそうです。
ある意味、中華街よりも異国を感じる事が出来る地域と言えるでしょう。

他にも「惣菜屋さん」が多く並ぶのも特徴かと思います。特に「揚げ物系」の店が多く、しかも安いので利用者も多いようです。パック詰めになった揚げ物などは数点入っていて300~500円程度で買えるので、自宅で揚げ物をするよりも良いかもしれません。
さらに「中華系」の店では、かなりマニアックな惣菜もあるので、見ていて飽きません。見た目も漂う香りも「そのまま中国」な店もあるので、本物の中華料理(一般庶民の味)に興味がある人は、是非とも訪れて欲しい商店街です。

当然、韓国系の店には「キムチ」をメインに色々とあるので、何店かまわって自分好みの味を探すのも一興です。
それらの店では材料となる「唐辛子」なども本場のモノを揃えているので、普段行くようなスーパーでは見た事もない調味料などを買いたい衝動に駆られてしまいます。

「横浜橋通商店街」は、かなりの歴史がある商店街なので古くから続く店も多くあります。新しい店舗に挟まれるようにひっそりと存在しつつも、多くの名店があるのでマニアにはたまらない商店街と言えるでしょう。

そんなディープな商店街を散策しつつ、マニアックな店を巡るのも一興です。板東橋駅から徒歩圏内に色々な店があるので、この地区だけで一日過ごすのも苦ではありません。

と言う訳で、まずは筆者がイチオシの喫茶店『松本コーヒー』を紹介してみましょう。板東橋駅から歩いて「商店街」に入り、中ほどまで歩いて路地を左に曲がると『松本コーヒー』に出会う事が出来ます。

まず、いきなり『松本コーヒー』と言ってもピンと来ない人が大半かと思われるので、分かりやすく言うと『私立探偵 濱マイク』でマイク(永瀬正敏)がカフェオレ(実際にはミルクコーヒー)を飲んでいた喫茶店です。

とにかく店構えが渋い!
むしろ店内も超渋いんですけど、実はマスターが檄渋い喫茶店です。
そして鬼シブなメニューを見てみましょう。

完璧ですね。

まさに「ベスト・オブ・喫茶店」と呼ぶに相応しいメニュー構成に頭が下がります。さらに昭和中期な価格設定に全米が泣く勢いです。
基本のコーヒーが300円とか、筆者が子供の頃とさして変わらないんじゃないでしょうか?

さらに素晴らしいのは「モーニングセット」の設定がある事で、セットならトーストなどと組み合わせて500円になります。しかも午後1時まで注文出来るのでランチに利用してみるのも有効かと思われます。

店内はまさに「昭和の喫茶店」そのままで、今は動いていないであろう古いエアコンもイイ味を出しています。
テーブルも椅子も今の時代から比べると「微妙に小さい」ような気がしますが、逆に昔の日本人サイズはコレで正解なのかもしれません。ダイニングテーブルよりも「ちゃぶ台」みたいな大きさが、日本人にはしっくり来るのかもです。

そういうノスタルジーも含めて「喫茶店」と言う空間なんだなと実感するのが『松本コーヒー』なのかもしれません。妙に落ち着く癒しの空間がそこにあります。
実際に座って休んでいると『私立探偵 濱マイク』とかロケ地とか、そういうのどうでも良くなって来ます。

そして、このコーヒー。
昨今のコーヒーと言うと、割と濃いめなモノが好まれますが『松本コーヒー』は昔で言う所の「アメリカンコーヒー」に近いかと思います。あっさりと言うか軽めで、一口目の香りを楽しむタイプです。
豆は恐らくブレンドでしょうが、昔ながらのコーヒーの味を守っていると言えるでしょう。

そして、このチーズトースト。
まさに「トースト」の見本のような焼き加減です。パンにもこだわっているようで、なんのラベルも貼っていない袋から察するに、地元のパン屋さんで昔から調達しているんじゃないでしょうか?

そのパンにバターをたっぷりと塗り「チーズ」と「レタス&ちょいマヨネーズ」でシンプルに仕上げられた一品は、期待通りの味でした。
ちなみにチーズはペラペラの「とろけるチーズ」みたいなモノではなく、厚さのあるプロセスチーズを使っているようです。

「そんなの味は一緒じゃん?」

と、思われる方も多いかと思いますが甘いです。檄アマです。
そもそもが「とろけるチーズ」とか発売されていなかった時代に一世を風靡したメニューなので、あえてブロック型のプロセスチーズを切って使うのが正解です。
その厚めなチーズが微妙に溶けて、マヨネーズの酸味とレタスが合わさって完成されるメニューなのです。

そういう細かい事だけれども大事な部分を堅実に守り続けるマスターの姿勢。
リスペクトです。

いや、これはまさしく王道にして究極なんじゃないでしょうか?
筆者が欲していたコーヒーとトーストは、まさにコレなんですよ。子供の頃に熱海の喫茶店で初めて飲んだコーヒーとトーストの味が鮮明に蘇ってきました。

実際、大人になって色々な選択肢が出てくるとコーヒーも色々な方向に走ってしまいがちな昨今、本当のコーヒーの味を忘れていたのかもしれませんね。

そんな訳で「横浜橋通商店街」にある『松本コーヒー』は最高です。いわゆる「喫茶店」を求めている人にはド真ん中で、絶対に期待を裏切る事はありません。

しかし、筆者としては逆に若い人にも訪れて頂きたいですね。モーニングメニューを掲げるチェーン店の喫茶店風な店が多い昨今、あえて『松本コーヒー』と比べて頂きたいです。

そんな訳で「横浜橋通商店街」のオアシスと言える『松本コーヒー』に是非、訪れてみて下さい。本当の喫茶店がそこにあるはずです。

 

『松本コーヒー』 神奈川県 横浜市南区 真金町2-12

営業時間 7:00~19:00

定休日 不定休

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酒と料理に情熱と脂肪を燃やすフリーライター ”日の丸構図で寄りまくる!”と言う素人写真を武器に暗躍する。美味しい料理を世界にバラ撒く”飯テロリスト”として各国の情報機関にブックマークされたが反省はしていない。 取材依頼(新店舗、新メニューのPR)その他記事の執筆依頼は下記のメールアドレスまでお願いします! mc_yellow@nifty.com なんとなく作ったサイトも絶賛稼働中! http://foodnews.jp/

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