横浜の名店「磯村屋」で三色焼きそばを食す

今回は神奈川県横浜市にある「焼きそば」の名店『磯村屋』を紹介します。1950年創業の歴史ある店で、おばあちゃんが作る下町スタンダードな「焼そば」は地元で愛され続け、あの俳優の『浅野忠信』も子供の頃から通っていると言う、まさに「下町焼そばのレジェンド」と呼べる名店です。

当然、テレビなどのメディアにも度々取り上げられ、あの『きたなシュラン』の二つ星も獲得していたり、ドラマ版『私立探偵 濱マイク』のロケに使われたりしています。

『磯村屋』

町に完全に溶け込んでいる店の雰囲気はまさに「THE 昭和」です。看板も完璧な風化具合で『磯村屋』のペンキがかすれている感じが堪らないですね。

店内に入ると数組のテーブル席があり、メニューは壁に貼ってあると言う「下町スタンダード」な造りになっています。特に天井のパネルは最近では見られない柄で、昭和初期のモダンな雰囲気を醸しだしています。

そして若干小さめなテーブルに四人掛けとか、確実に大人4人だと厳しい感じですが、子供が座ると丁度良い感じかもしれません。これは「定食屋」と言うよりは「駄菓子屋」寄りな構えですね。

メニューは壁に貼ってあります(当然、手描き)
このラインナップは昔からほとんど変わっていないのではないでしょうか? 特に「コーヒー牛乳」とか「クリームソーダ」などの王道メニューが心に響きます。

ちなみに『磯村屋』は「焼きそば」の他に「おでん」も有名ですが、夏は暑いので「かき氷」に替わります。

【 三色焼きそば(大盛り) 】

基本の「焼きそば」は野菜のみですが、ココはひとまず一番豪華(400円)な『三色焼きそば』を食べる事にしてみます。
ちなみにトッピングは「肉」「卵」「じゃがいも」の三種類のみで、その全部が入っているのが『三色焼きそば』なのです。

まず「焼きそば」と言うメニューに対して並々ならぬ思い入れがある筆者は、家に「厚さ9㎜の鉄板」(350×450)を完備し、ソースも通販で「地ソース」の『ヘルメス』(旨辛)やら『ヒシ梅タマリソース』を軸に、焼きそば専用ソースとしてちょいと辛めの『パロマ超香ソース』を揃えるほどの「焼きそば」マニアです。
麺も業務用の「焼きそば専用麺」とか普通の中華麺(ラーメン)を茹でてから使ってみたり、挙げ句の果てには『田中式製麺機』を使って自家製麺まで作ります。

なので「焼きそば」と言うメニューには1㎜の妥協も出来ません(キリッ)

そんな筆者が『磯村屋』に注目したのは「三種類のソースをブレンドする」と言う秘伝のソースもありますが

「じゃがいも IN 焼きそば」

と言う、オリジナリティ溢れるトッピングスタイルに興味ビンビンだったからです。関西に出張していた時には、かなりの数の店を訪れ意欲的に「焼きそば」を攻めた筆者ですが「じゃがいも」には出会った事がありません。

そして『磯村屋』でのファーストインパクトとなる『三色焼きそば』の降臨です。

構成としてはメニュー表に書いてある通り、全ての焼きそばに入る「野菜」にトッピングとしての「卵」「肉」「じゃがいも」です。仕上げに「青のり」がパラパラとかかっていて、そのビジュアルは「昭和の焼きそば」そのものです。

卵は黄身が微妙に半熟で良いアクセントになっています。「目玉焼き」を乗せるスタイルも良いのですが「焼きそば」としての一体感を重視するなら混ぜ焼きも正解です。

肉は豚肉で、さしてコメントする要素もない感じです。逆に、そこが「昔ながらの焼きそば」的な何かでして、やたらと豚のバラ肉で押してくる「オラオラ系焼きそば」と違い、優しい感じにまとめ上げています。

そして「じゃがいも」です。食べた瞬間

「その発想はなかった」

みたいなインパクトですが、シンプルに茹でた「じゃがいも」を入れているので、さして「焼きそば」の風味を覆すほどのパンチはありません。しいて言うなら「じゃがいも」なので普通にボリュームが出るので、食事として「焼きそば」を食べる場合は有効なアイテムと言えるでしょう。

全体の味を左右する「三種類のソースをブレンドした秘伝のソース」ですが、かなり薄めな味付けなので、ちょいちょいソースの優劣を語るのは難しいところです。
ただし、昨今の「焼きそば」に比べて「油少なめ」な仕上がりなので『磯村屋』の細麺には非常に合うソースですね。
さっぱりしているので、これなら御年輩の方々でもスルスルと入る事でしょう。

濃い味付けを希望する若者はテーブル上の「ソース」を追加すれば良いのです。

と、言う訳で『磯村屋』の『三色焼きそば』はオススメですね。昨今の「焼きそば」と違う昔ながらの味は、なかなか出会う事が出来ません。この時代に流されない『磯村屋』は貴重な存在です。

是非、みなさんも『磯村屋』に訪れてみて下さい。何十年も前からの常連さんが通い続ける意味が分かると思いますよ。

営業時間 10:00~17:30

定休日 水曜 木曜

酒と料理に情熱と脂肪を燃やすフリーライター ”日の丸構図で寄りまくる!”と言う素人写真を武器に暗躍する。美味しい料理を世界にバラ撒く”飯テロリスト”として各国の情報機関にブックマークされたが反省はしていない。 取材依頼(新店舗、新メニューのPR)その他記事の執筆依頼は下記のメールアドレスまでお願いします! mc_yellow@nifty.com なんとなく作ったサイトも絶賛稼働中! http://foodnews.jp/

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