【目指せ正社員!】無職、職業訓練を受ける  その6

  by 前田アキヒコ  Tags :  

 
 これは1人の無職が正社員になるまでの過程を追ったNHKもびっくりな壮大ドキュメンタリーである、
というのはもちろん冗談ですが、
実際20代前半ニートとアルバイトのはざまをフラフラしていた私が、いかにして奇跡的に正社員になれたかという過程と、その際利用した職業訓練という制度について書いていきたいと思います。
 立派な学歴や職歴がないけど正社員になりたいなという方には多少興味を持って頂ける内容かと思います。

前回からの続き

 今回は、訓練校の入所初日にあったいくつかの出来事について書いていこうと思います。

 入所初日の日については、その日何があったか全てを覚えている訳ではありません。
ただ、かろうじてこの初日は、授業は一切なく最初に職業訓練を受けるうえでの規則や、施設の利用法について職員の方による説明会があったことを覚えています。これは複数のコース合同で行われました。

 公共職業訓練は、一般の専門学校やスクールと違い、国や県などの行政機関や独立行政法人が運営しています。
これはつまり税金で訓練校は運営されていることを意味します。
 私が受けた普通訓練は、受講料が基本的に無料ですが、これも税金によって賄われているのです。
そのため、公共職業訓練では一般の専門学校やスクールとは異なるルールが何点かあります。

・まず、欠席日数が全体の授業日数の2割を超えた場合、強制的に退所処分になります。
・次に、欠席や遅刻・早退をする場合は、担当の講師に連絡することと、なぜ欠席したか等具体的な理由を所定の用紙に書いて数日内に提出する義務があります。
・職業訓練では所定の条件に該当すれば、雇用保険を訓練期間中に受給することができますが、そういう人の場合は、例えば風邪で欠席した場合は用紙の提出以外に診察代の領収書など「風邪をひいていた」ことを証明するものを提出する必要があります。これを怠ると最悪の場合雇用保険の給付が止められます。

その他、明確な罰則はありませんでしたが、訓練後に自主的・積極的に就職活動をすることを求められます。

 まあまとめて言ってしまえば、訓練校ではある程度真剣に訓練を受ける義務があるということです。
こういう風に規則を書いてしまうと、すごい厳しい印象がありますが、普通に訓練を受けていれば特に問題はないと思います。少なくとも私と同じコースのクラスメイトで何らかの処分を下された人は1人もいません。

 今挙げた規則の他に、食事はどこで摂ればいいのか等施設の利用の説明も受けて、次にいよいよ各コースごとにそれぞれ所定の教室へ。

 教室に着くと、それぞれ用意された席に座りました。見回して確認したところ機械製図科コースの受講人数はおよそ20人ほどでした。
 まず担当講師の方の自己紹介が行われ、次に受講生が名前順でそれぞれ他のみんなに自己紹介することになりました。
 私の番はだいたい中盤でしたが、それまでの流れで名前の他に、前の職歴やなぜ訓練を受けることにしたか等言う感じになっていました。
 コミュ障かつこれまで大した人生を送ってこなかった自分にとっては、まあまあの生き地獄でしたが真実と虚実を織り交ぜ何とか(自分の中では)無難に自己紹介を終えました。教室は空調が効いていましたがなんか嫌な汗をかいてしまいました。

 私はそれまで、「職業訓練を受ける人間はきっと自分みたいな切羽詰まったニートもどきばっかに違いない」と失礼極まりない予測をしていましたが、その予測は完全に外れていました。
 他のクラスメイトの自己紹介を聞いていると、みんな立派な職歴があるではありませんか。
元自営業の方や事務職の方、工場に勤務していた方、まあ中にはフリータの方もいましたが皆さん基本的に自立して生活していた社会人で、自分みたいな実家でのほほんと過ごしている人間は皆無でした。
 なので初日のこの自己紹介の後はなかなか恥ずかしい気分になったのを覚えています。

 年齢層はだいたい40歳から20代半ばくらいだったでしょうか。人数的には30代手前くらいの人が多かった気がします。
 自己紹介では、年齢はみんな言わなかったのではっきりはわかりませんが、多分私かもう1人の女性の方がそのクラスで最年少だったのではないかと思います。

さあ、そんなクラスの中でいよいよ職業訓練が始まります。果たしてその実体は!?

                                                      次回につづく

※職業訓練について更に詳しく知りたい方は
筆者が立ち上げたサイト 「職業訓練を活用した就職のススメ」(www.readst.info)
を読んでいただければと思います。              

もともと技術オタクで,それが高じて実際に機械系の技術職に就きました。 また機械以外にプログラミングや電子工作についても趣味でやっています。 その他社会制度や金融についても興味があり、実際に調べたことや体験したことをもとに自分なりに解説サイトを作ったりしています。

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