週刊 サイエンスジャーナル 2014.6.1号 メルマガ・電子書籍好評発売中!

  by なみたかし  Tags :  

週刊 サイエンスジャーナル  2014.6.1号

脳卒中専門医は“4割”!燃え尽き症候群とは何か?癒しを得る“祈り”という方法

 勤務医の過酷な長時間労働は改善が遅れている。日本の脳卒中専門医の 4 割が長時間労働や睡眠・休日の不足で燃え尽き症候群に陥っている危うい状況を、九州大学大学院医学研究院の飯原弘二教授(脳神経外科)と国立循環器病研究センター予防医学・疫学情報部の西村邦宏室長らが調査で明らかにした。「医師の労働条件改善は急務」といえる。5月13日付の米医学誌『Circulation:Cardiovascular Quality and Outcomes』に発表した。

 医師が突然やめていく。こうした「立ち去り型サボタージュ」が指摘されだして10年近くたった。背景に医師の疲労や燃え尽き症候群があり、医療事故の誘因として社会問題にもなっているが、日本では全国規模の調査がこれまで少なかった。

 研究グループは全国の脳卒中治療に携わる脳外科と脳神経内科の専門医2564人に対し、燃え尽き症候群の客観的指標であるMBIスコアで判定した。41.1%が燃え尽き症候群に該当し、その半分は重症だった。一般市民の燃え尽き症候群が2割前後とされているのと比べると、2倍に上っていた。 長時間労働との関連を調べると、週当たりの労働時間が長い医師ほど、燃え尽き症候群が多かった。労働時間が週10時間増えるにつれて、平均12%ずつ燃え尽き症候群が増加していた。逆に毎日の平均睡眠時間が7~8時間まで1時間増えるごとに、燃え尽き症候群は平均20%ずつ減少していた。休日と経験年数の増加が燃え尽き症候群の減少と関連し、生活の質(QOL)低下や時間外呼び出し、担当する患者数の増加が危険因子となっていた。

 脳卒中専門医が多くいて、診療報酬で超急性期脳卒中加算を得ている病院の医師は、燃え尽き症候群の割合が専門医全体の半分になっていた。研究グループは「睡眠時間や休日の増加、労働時間の短縮が、脳卒中専門医の燃え尽き症候群を減らし、医師不足の解消にもつながる」と指摘している。
サイエンスポータル

 続きはメルマガ登録でお読みいただけます。1ヶ月お試し期間あり!

 書籍化決定!Kindle版「週刊 サイエンスジャーナル」発売中!

週刊 サイエンスジャーナル 2014.5.11号: ナスカ地上絵/若い血液で若返り/月の自転軸/第51回ノーベル賞/宇宙服
クリエーター情報なし
なみ たかし
週刊 サイエンスジャーナル 2014.5.4号: 富岡製糸場/未知の天体/真空は空か?/中性水素とは/人食いバクテリア
クリエーター情報なし
なみ たかし
週刊 サイエンスジャーナル 2014.4.27号: 4クオーク粒子/下水熱を利用/サメは生きた化石?/炎の中のナノチューブ/第2の地球発見
クリエーター情報なし
なみ たかし

自然科学大好き!最新科学情報・気になる科学情報を何でもわかりやすく発信します! サイエンスライター/理科教員/理科学検定1級/ライブドア第一期奨学生/宇宙/未来/環境/自然/気象/健康/医学/薬学/技術/IT/物理/化学/生物/地学/量子論/遺伝学/古生物/生理学/ノーベル賞/

ウェブサイト: http://liberty7jp.blog9.fc2.com/ http://blog.goo.ne.jp/liberty7jp

Twitter: @takashi_nami