もうすぐ節分、地域の変わった節分習慣

  by hirotya-  Tags :  

新年を迎えもう一ヶ月が経ちます。二月に突入するとまず最初にやってくるのが“節分”です。「鬼は外、福は内(または福は内、鬼は外)」と豆をまいて年の数だけ食べる。これが大半の人が頭に描く節分の習慣だと思います。
そんな間近に控えた節分。日本全国で行われている習慣というものが沢山あります。そこで今回は、私が気になった日本各地の変わった節分習慣を取り上げてみました。

そもそも「鬼は外、福は内」ではない!?

豆をまく際にする掛け声は一般的に「鬼は外、福は内」となっています。邪気をはらい、幸運を呼ぶ意味を込めての掛け声のようですが、鬼を邪気としない地域もあります。
例えば、群馬県藤岡市にある鬼石地区では、鬼が投げた石によって町ができたという伝説があり、鬼は守り神として大切にされています。そのため掛け声は「福は内、鬼は内」と、鬼を招き入れるならわしがあります。また全国の追い出された鬼を受け入れる『鬼恋節分祭』と呼ばれるお祭りも開催されています。北海道出身の私にはなじみがないですが、邪気や良くないものとして考えられていた鬼が報われるような地域があることは驚きでした。
他にも奈良県吉野山の蔵王堂でも鬼を魔よけとして考え「福は内、鬼も内」と言ったり、東京都台東区の仏立山真源寺では「福は内、悪魔外」と言うような神社もあるようです。こうした変わった掛け声の地域はまだまだあるようです。

まく豆は大豆…いえいえ”落花生”です。

節分の際、まく豆の種類は大半は大豆となっています。しかしそれがメジャーではない地域もあります。おおまかに関東北陸地方から西側は大豆をまく地域が多く、東側では“落花生”をまく地域が多いです。さき程も書きましたが、私は北海道出身なのでもちろん落花生をまいた記憶があります。上京してきて、メディアで取り上げられる豆がまん丸の大豆だったことは疑問でしたが、よくよく調べてみると落花生をまく地域のほうが少ないようですね。故郷を離れてわかった意外な習慣でした。

 

調べていくうちに様々なならわしがありましたが、自分の住んでいる地域を外から見ないとわからないこともありますね。当たり前と思っていた習慣が他の地域ではタブーであったり逆の意味としてとらえられていたり新しい発見ができました。恵方巻の習慣もあるところないところがあるようです。今年の節分は、ほかの地域のことを調べて行うのもよいかもしれませんね。