海外旅行前の一夜漬け英会話

  by ニコ・トスカーニ  Tags :  

一夜漬けと書きましたが、正確には海外旅行に行く直前何日か前に実践してみてほしい英会話学習法です。

マスターカードの調査によると、海外旅行先ランキングで長年1位を守ってきたロンドンを破り

バンコクが1位になったそうです
http://www.mastercard.com/jp/company/jp/press/130528.html

 

とはいえ、上位層にほとんど変化はなく、

ロンドン、シンガポール、ニューヨークと

トップ5のうち3つを英語圏の大都市が占めることとなりました。

英語話者数は世界でダントツ第一位であり、やはり

海外に行くと一番通じる可能性の高い言語は英語ということになります。


街中で外国人から英語で話しかけられたとき、思わず「I can’t speak English」
と答えてしまったことはありませんか?
(ちなみにこう答えると「英語はなせるじゃん」と言われてしまうので、こういう時は
「My English is not very well」と言ったほうが良いです。)

 

何を基準にして「話せる」と定義するかは難しい問題ですが、
皆さんがすでに成人した大人であれば中学、高校と少なくとも6年間は英語を勉強しているはずです。
かつては大学の英文科で教える先生でも、読み書きは完璧でもヒアリングとスピーキングが全くダメという
人も結構いたようですが、今どきは学校で英会話のクラスを設けているところも結構あると聞きますから
全然話せないなんていう人は本当はいないんじゃないでしょうか。

 

なので、皆さん、基本的な文法や単語は知っているはずです。
じゃあ、なぜ英語が話せないのか?

どうやったら話せるようになるのか?

私なりの方法論を書いてみたいと思います。

 

 

■会話が必要な状況を考えてみよう

まず、一つ目はこれです。
海外旅行時に必ず会話が必要になる状況ってなんでしょうか?
空港での入国審査、ホテルのチェックイン、アウト、レストランでの注文。

会話が必須な場面ってせいぜいこのぐらいではないでしょうか?


そのうえで、こういう状況になった時にどんな会話なるか思い浮かべてください。
そうすれば、おのずと必要な単語やフレーズは限られるはずです。

そのうえで、必要なフレーズや単語を予習しておけばいいのです。

 

■フレーズを覚えてしまおう

私は日本の英語教育に不満なところがたくさんあるのですが、
一番不満なところは、絶対に使うことのないフレーズが教科書に出てくることです。
“This is a book”は中学校の英語の教科書になぜか高頻度で出てくるフレーズですが、
少なくとも私は”This is a book”というフレーズを使ったことは一度もありません。

では、必要なフレーズってどんなものでしょうか?

 

たとえばですが、
あなたがロンドンのパブに行ってビールを注文したいとします。
その時、店員になんといえばいいか、即座に思いつきますか?

 

私なら即座に次のフレーズを頭に浮かべます。
“Could I have a pint of beer, please.”
(pint=約473ml)

 

英語が苦手だと自覚している人でも、
大半の人は文章の意味が分かるであろう、ひどく簡単な文章です。
そして、旅行に行って使う最低限の英語など大半がこの程度のレベルのものです。

海外旅行で何らかのサービスを受けることは、
自社の製品をプレゼンしたり、ポストモダニズムの定義について説明したりするような英語力は必要ない
のです。

 

私は2度、一人で海外旅行しています。
私は英検3級までしか持っていませんが、旅行中に特に英語で困ったことはありません。

海外旅行に行く2週間前ぐらいからリスニング教材を使って1日30分ずつぐらい勉強して
必要なシュチュエーションでの必要なフレーズを勉強する方法をとっていますが、
事前に計画したものと大差ないレベルの会話で済んでいます。

 

■まとめ

というわけでまとめです。
まず、旅行先で何をしたいかを考えたうえで、必要になるシュチュエーションを浮かべてください。
そしたら、そのシュチュエーションでの会話を思い浮かべましょう。


その上で、あなたの目的にあうリスニング教材を探して、耳と目の両方からフレーズを覚えましょう。
さらに、シャドーイング(聞いたフレーズを物まねする)もやりましょう。


ニューヨークやロンドンやロサンゼルスなどの大都市は国際化されていて非常に外国人が多いので、
基本的に外国語訛りの英語に寛容ですが、それでも発音が良いに越したことはありません。
勉強するなら発音も意識してみてください。

ちなみに私が去年、ロンドンに一人旅する前に使った教材はこれです。
『live from london ナマのイギリス英語を味わう』(ジャパンタイムス)

ホテルのチェックイン、飛行機のアナウンス、電車に乗る、レストランでおすすめを聞く
など、旅行前にチェックしておきたいシチュエーションがそろっており、
旅先がイギリスでよっぽど特殊なことをしない限りはこれ一冊で大体必要なシュチュエーションはカバーできます。

このシリーズは
『LIVE from N.Y.―ニューヨークをまるごと聞き取ろう!』

『LIVE from オーストラリア』(シドニーとメルボルンで収録)
もあるので、あなたの行き先がニューヨークかオーストラリアなら上記のシリーズが教材として良いと思います。

その他、海外旅行向けのリスニング教材はいろいろありますので、
本屋でいろいろ見て自分に合ったものを試してみてください。
では。
ご旅行を計画の方は楽しいご旅行を!

青山学院大学大学院博士前期課程修了(英文学)、ネットワーク専門のエンジニアとしてIT商社勤務 双子の弟との共同制作、共同脚本、共同演出として自主映画数本を制作。近作で福岡インディペンデント映画祭の審査員特別賞を受賞 映画全般、日本アニメ、クラシック音楽、ジャズ、野球(観戦オンリー)が好き 学部生時代にイングランドに短期留学。英語がそこそこ話せる(旅行に行っても困らない程度)

Twitter: futtariharetari

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