凋落する地方フーゾク。誰か助けて!

  by 伊藤憲二  Tags :  

 地方への出張が多く、夜の遊びが嫌いではない殿方であれば、デリバリーヘルスで30代、40代の姫とご対面したことがあるのではないだろうか。特に、人口50万人規模の県庁所在地では少子高齢化という言葉の意味を、ネットや雑誌、そして実体験から否応なく味わえる。

 地方でフーゾクについて語る場合、デリバリーヘルス一択だ。店舗型は探すほうが難しい。複数の経営者は「無店舗型でないと警察から許可が降りないし、店舗型をやったとしても利用者が減少して維持費がかさむだけ。無店舗であれば、マンション1室を待機所にするだけで余分な経費は掛からない」と話す。

 10年ほど前であればデリバリーヘルスに若い娘が入店して人気嬢になることは珍しい光景ではなかった。しかし、地方の景気衰退とともに、稼げないと判断するや掲示板などで情報収集をした上で都市部に流れていく。あるデリヘル嬢は都内のデリヘルで働いた感想について「同じ仕事しても日払いのケタが一つ違う。もっと早く田舎を出ればよかった」と述べていた。地方ではお茶引き、手取り1万円などよく聞くこと。そんな環境で残るのは地元にいなければいけない大きな理由がある人間——例えば人妻——の割合が増加する。

 店側は既に地元の利用者に見切りをつけているので、3サイズはおろか年齢まで虚偽記載のオンパレード。「卒業したての18歳」と謳っているのに、来たのは28歳という、笑えばいいのか泣けばいいのか判別つきかねる出来事に再三ならず見舞われたことがある。働く嬢たちも「わざわざ体売って二束三文しか稼げないのであれば、別の仕事をしたほうがマシだ」と吐き捨て、実際に辞めていく。

 店は人員が払底、利用者激減となれば良心的な商売では立ち行かない。
「どうせ来るのは出張客くらい。地元の人間は金を持っていないので端から相手にしていない」と「20代前半の若い娘ばかり集めました」と宣う店のオーナーは話す。完全に出張客をターゲットにしているので、在籍していない嬢の写真がホームページにずらりと並んでいる。ここまでくると、もう詐欺でしかないような……。

 当然、あこぎな商売をしていればネットで悪評が立つのは道理だが、掲示板を眺めれば店の関係者と見られる書き込みしかない。現地で利用する人間がいかに少ないか、理解するには十分である。ネットに書き込むことさえ馬鹿馬鹿しいと見放されている。