天才に対する接し方について考える。

  by 和久学  Tags :  

 

本田圭祐選手がセリエAのACミランに移籍が決まった事で、
本田選手が幼少時代に書いた文集に注目が集まっています。

 

 

卒業文集には、

 

「僕は将来セリエAでプレイする」
「背番号は10番をつける」
「年間40億を稼ぐ」

 

と、およそ子供とは思えないほど、数字を使った具体的な目標を掲げていて、そしてその目標、夢が叶う寸前まできているということのようです。

 

 

確か野球のイチロー選手も同じく文集で、
こちらも具体的な数字をあげて将来の夢を語っていたと
記憶していますが、こういった話を聞くとやはり、
天才は違うね!子供の頃から全然違うね!ということにフォーカスされます。

 

 

ただ僕がこの話を聞いて思ったのは、
本田選手が当時その作文を書いたとき、
周りの大人たちはどんな反応をしたんだろうかということです。

 

 

もちろん勝手な憶測でしかないのですが、

 

「いやいや、ムリに決まってるだろ」
「本気で言ってるの?」
「ははは、まあがんばってw」

 

といった反応が多かったんじゃないかなと
思っています。

 

 

以前本田選手は、スペインのレアルマドリードという
スーパースターが多く所属するサッカーチーム、そこの10番を目指している、という話を聞いたことがあります。今もそこを目指されているんだろうとは思いますが、その話に対しても当時は好き勝手言われていたものです。

 

「生意気だ」
「ビッグマウス」
「実力を考えろ」

 

そういったこともあったので、
幼少時の頃にも、きっとそれを本気で応援した
大人って少なかったんじゃないかなと思うのです。

 

 

本田選手がすごいのは、そんな周囲の雑音には一切耳をかさず、
黙々と自分の道を突き進んだところです。殆どの人はそういった周囲の声に一喜一憂したり、気になったり、果てはそういう声が怖くて自分の夢を語れなかったりするわけです。

 

 

おそらく相当なメンタルの強さが求められる気がします。本田選手はそう考えると、幼少時からそういった声と戦って、自分の道を信じて突き進んだってことになりますよね。これって本当にすごいことじゃないですか?

 

 

で、ここからが本題なのですが、もし自分の周りにいる、誰でもいいです、自分の子供や親戚の子、近所の子供たちが、何かとんでもない夢を語りだした時・・・自分だったら応援してあげられるのかな?ということなんです。

 

 

きっと今も未来の本田選手やイチロー選手のように、
より具体的に夢を数値化して作文に書いている子供が
いると思うんです。

 

 

その子供に対して、「ムリだからやめとけ」みたいな
態度で接してしまったら・・・もしかしたらその子は
まだ周囲の意見に耳を貸して悩んでしまうレベルなのかも
しれないですよね。

 

 

そうすると、未来のスター選手候補を、その時点で
潰してしまうことになりかねないよなぁと思うわけです。

 

 

自分の発した何気ないひとことで、
その子の将来を潰してしまう。こんな恐ろしい事はないです。

 

 

夢を叶えられるかどうかはわかりません。でも夢を叶える人は、その夢を見ている人だけです。どれだけ突拍子もない、むちゃくちゃな夢だったとしても、心から応援してあげたいよね、と、本田選手の話題を聞いていて思いました。

 

 

とにかく、本田選手おめでとうございます。
まだまだ夢半ばだとは思いますが、微力ながら応援させていただきます!

 

■働き方ジャーナリスト■兵庫県神戸市出身■ブログ「楽しく働く地球人の秘密を探れ!」主宰■社会人デビューして10年を機に、働き方ジャーナリストとして活動開始。なぜあの人はあんなに楽しそうに働けるのか?情熱を持って楽しそうに働く社会人を取材し、生活の為だけではない、働くことの意味を世に伝える活動を続けている。

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