夏だ、旅行だ、鉄道だ! 明日発売、レアな“赤い”青春18きっぷを入手せよ

  by Butameron  Tags :  

ついに、今年もこの季節がやってきました。夏の青春18きっぷの季節です。
明日、7月1日(月)は夏の青春18きっぷの発売開始日です。(ただし、利用可能期間は、7月20日からですのでお間違いなく。)

鉄道ファンのみなさんも、金欠学生のみなさんも、リア充のみなさんも、JRでの長距離移動を格安で済ませたいという方にはうってつけのこの切符。その中でもJR西日本・JR四国の一部の駅のみで入手できるレアな“赤い”青春18きっぷについてご紹介します。

青春18きっぷとは

まずは青春18きっぷをご存じない、または、聞いたことはあるけど詳しくは知らないというみなさんのために、青春18きっぷの特徴を簡単にご説明します。詳細は、JR各社のホームページをご確認下さい。

1日あたり2,300円で、JR全線の普通列車が乗り放題

青春18きっぷは1枚あたり11,500円で発売されます。そして、1枚で5回(人)使用することができます。つまり、1回(人)あたり2,300円という計算です。たったこれだけで、北は北海道、南は九州までJR全線の普通列車(快速列車を含む)及び宮島航路に一日乗り放題なのです。

使い方によってはとってもお得ですね。例えば、大阪から東京まで乗っても2,300円です。普通列車や快速列車を乗り継いで移動すると9時間以上かかりますが、時間さえ気にしなければ、他の交通手段に比べて破格の運賃といってもよいでしょう。

なお、料金を別途支払うことで普通列車の普通車指定席や普通列車のグリーン車自由席にも乗車することができます。
ただし、普通列車のグリーン車指定席、特急列車、急行列車には特急券、急行券、グリーン券を買ったとしても乗車することはできません。この場合、普通乗車券を購入する必要があります。

年齢制限なし。誰でも購入・使用が可能

この点は、意外と誤解されている方が多いのですが、実際には、青春18きっぷに年齢制限はありません。そのため、18歳以下のみなさんも、18歳以上のみなさんも、心はずっと20代(笑)というみなさんも遠慮せずに購入、使用することができます。

期間限定

青春18きっぷは、春、夏、冬の限られた期間のみに発売され、限られた期間内のみ使用することができる企画切符です。たまに「一年中使用できる」と誤解されている方もおられますが、そのようなことはできません。また、期間をまたいで使うこととはできないため、必ず期間内に使い切ってしまう必要があります。

春期 発売期間: 2月20日~3月31日 利用期間:3月1日~4月10日
夏期 発売期間: 7月1日~8月31日 利用期間:7月20日~9月10日
冬期 発売期間: 12月1日~1月10日 利用期間:12月1日~1月10日

振替輸送や代行バスなどが利用できない可能性がある

この手の企画切符ではだいたいそうなのですが、列車が遅延したり、運休となっても補償を受けることはできません。金銭的な補償(払い戻し等)以外であれば対応してもらえることが多いのですが、仮に振替輸送や代行バスが利用できなかったとしても文句は言えません。利用の際は、必ず時間的にも金銭的にも余裕を持った計画を立てておきましょう。

“赤い”青春18きっぷ

通常、青春18きっぷは『マルス券』と呼ばれる青緑色の切符として発行されます。新幹線特急券などと同じですね。

マルス券の例(青春18きっぷとは関係ありません)

実は、青春18きっぷにはもう一つの様式が存在します。それが通称『赤券』『赤い青春18きっぷ』です。正式には青春18きっぷの『常備券』といいます。

赤い青春18きっぷ(使用済)

通常は、購入時に駅の発券機で印字されるのですが、常備券は駅で印字するのではなく予め印刷されているものです。鉄道ファンのみなさんにとってはもはや常識ですが、一般にはそれほど認知されていないといえるでしょう。現在では冒頭に述べたとおり一部地域でのみ発売されているため、駅員さんでさえ物珍しそうにしげしげと見つめることがあるそうです。

効力は通常の青春18きっぷと同じ

残念ながら赤いからと言って3倍になったりはしません。効力は通常の青春18きっぷと同じです。本当に見た目だけの違いです。

記念に残しやすい

旅行の記念に切符や航空券などをアルバムに挟んで保管する、という方も多いのではないでしょうか。実は赤い青春18きっぷの最大のメリットは保存性の高さにあります。

最近、通常のマルス券は『感熱式』のものが増えてきました。古いFAXなどと同じように感熱紙タイプのものです。以前はインクリボンを『熱転写』するタイプが多かったのですが、これもコスト削減の流れでしょうか。見分け方は簡単で印字された文字が黒ではなく茶色っぽいものが『感熱式』です。

この『感熱式』の切符は長期保存に向きません。長期間保存すると文字がだんだん薄れてきます。また誤ってストーブの近くなどに置いておくと熱に反応して真っ黒になってしまうこともあります。したがって、保存性は高くないといえます。

一方で、常備券タイプの赤い青春18きっぷは、予め印刷所で印刷されています。そのため、保管環境にもよりますが、長期間保存しても文字が消えてしまう心配がありません。

ただし、赤い青春18きっぷは、画用紙を薄くしたような紙ですので、折れてしまったり、汚れてしまう可能性が高いという弱点があります。携行するときはクリアホルダーなどに入れておくことをおすすめします。

スタンプが見やすい

青春18きっぷは最初に改札で当日の日付入りのスタンプを押してもらうことで効力を持ちます。
マルス券は券面がツルツルの用紙のため、スタンプのインクの乗りがあまりよくありません。せっかくスタンプを押してもらってもスタンプが不鮮明で、改札から出るときに時間がかかったり、最悪、不正利用を疑われるということもあり得ます。

その点、通常の紙である赤い青春18きっぷは普通の紙ですから、インクの乗りが良いため、スタンプの印影が鮮明になります。記念に残す意味でも良いことですね。

レア度が高い

残念なことに、赤い青春18きっぷの入手性は低くなってきています。昔は様々な駅で販売していたのですが、全国的に発売が縮小され、現在ではJR西日本とJR四国の限られた駅でしか購入することができません。そのJR西日本やJR四国においても発売が縮小される傾向にあります。筆者も、購入するときに駅員さんに「次回も買って下さいね。販売数が少ないと取り扱いがなくなってしまうかも知れないので」と言われたことがあります。

ということで、入手するなら今のうちです。毎回買っているような鉄道ファンのみなさんであればともかく、購入の機会がそれほど多くない場合は、ぜひこの機会に入手しておいてください。

さいごに

いかがでしたでしょうか。
どの駅で購入できるか、ということについては、インターネット上に今春の情報がありますので「赤い青春18きっぷ 発売駅」でググってみてください。発売駅で「常備券タイプの青春18きっぷを下さい」と言えば購入ができます。なお、駅の割り当て枚数が少ない場合、早めに購入しないと売り切れることがありますので、お早めに。

それでは、あなたの旅が少しでも楽しいものとなることを願いつつ。
長寿と、繁栄を。

画像提供: OPAP-JP

「OPAP-JP」というサークルで、情報セキュリティの啓蒙を目的とした自主制作アニメ「こうしす!」を制作中。生産性は低いけど今日も頑張る。(※ 記事執筆活動はButameron個人として行っています。記事はOPAP-JPの公式見解を示すものではありません)

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