糖尿病になると一番怖いのは合併症!一生付き合っていかなければならない「人工透析」とは?

  by 月嶋美和  Tags :  

糖尿病患者は年々増え続けています。糖尿病は無症状の状態から、著しいのどの渇き、多尿、意識障害、昏睡など様々ですが、これらをすべてまとめて血糖値やヘモグロビンA1c値が一定の基準を超えている場合を糖尿病といいます。糖尿病は高血糖そのものによる症状を起こすこともあるほか、長期にわたると体中の微小血管が徐々に破壊されていき、目、腎臓を含む体中の様々な臓器に重大な傷害を産みます。

糖尿病の三大合併症といわれる「糖尿病性網膜症」「糖尿病性腎症」「糖尿病性神経障害」の3つのうち、一番過酷とされるのが「糖尿病性腎症」です。糖尿病性腎症から腎不全となり、それが慢性化すると「人工透析」というものを導入していかなければなりません。『ニュースやテレビでよく聞くけど「透析って何?」』という人は多いと思います。ここでは、人工透析について簡単に説明したいと思います。

人工透析では一体何をしているの?

腎不全になると、尿の出が悪くなります。腎臓は血中にある余分な水分と毒素を腎臓にある半透膜で濾過して、尿として排出しています。尿の出る量が少なくなるということは体中に毒素や水分が溜まってしまっている状態で、むくみ、息苦しさ(肺水腫)、気分不良(尿毒症)などさまざまな症状が現れます。人工透析は体に2本の針を刺し、片方から脱血して人工腎臓(ダイアライザーと呼ばれる)で余分な毒素と水分を抜き、もう片方の針に返血しています。体中の血液を循環させる必要がありますので1回につき約4時間行われます。その間は寝たり、テレビを見たりさまざまですが、基本的にベッドに拘束された状態です。

え!?週3回も病院に通わなければならないの!?

腎臓は24時間、私たちの体で活動してくれています。しかし、その腎臓が機能を果たしていないということは、寝たり食べたりしている間に体にはどんどん毒素が溜まっていきます。そのため、人工透析は月水金、火木土のいずれかのスケジュールで(病院によっては違うスケジュールを組まれる場合もありますが)透析を行わなければなりません。7日×24時間=168時間必要な腎臓の働きを、3日×4時間=12時間で補います。むくみが酷かったり、毒素が溜まりやすい人は、透析時間の延長が必要になる場合もあるのです。つまり、かなり私生活を拘束されてしまうのです。

透析導入で一番つらいのは「水分制限」である

先ほども述べたように、腎不全は毒素だけでなく水分も排出できなくなっています。過剰な水分摂取はむくみや肺水腫を引き起こし、体内の循環量が増えることで心臓にも大きな負担をかけてしまいます。「水分」とひとつ言っても、普段飲んでいるお茶やジュースやもちろん、お味噌汁やうどんのお汁も「水分」。透析患者さんは、それぞれの身体に合った「理想体重(ドライウエイト)」というものを設定され、その体重を目標に透析によって除水していきます。夏の暑い喉が渇く季節も、冬の寒い温かいものが欲しい季節も、透析導入となるとかなりの制限をさせられることになります。

この他に食事制限もあり、果物や生野菜、乳製品などを制限させられてしまいます。糖尿病は、医者の指示に従ってコントロールをすれば、うまく付き合うことが可能な病気です。春の健康診断で糖尿病を疑われたそこのあなた。怖い合併症にかからないうちに、治療に専念してみてはどうでしょうか?

愛媛県出身・在住。 医療従事者として働きながらSOHOフリーランスライターとして活動中。 専門分野は恋愛、ナイトワーク、医療、家族をテーマとしたコラム・小説。 恋に、仕事に、遊びに。 「女」として生きることに一生懸命な女性たちをターゲットに執筆を行っている。

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