小学校の卒業式に参加して思ったこと

  by のりさ  Tags :  

本日、我が娘、小学校6年間の学業を終え卒業する運びとなりました。
考えてみると我が子の卒業式は初めてでして、さらに考えてみると一人っ子なので、孫でも生まれない限りはひょっとしたら最後の卒業式となるかもしれないなんて思ったり。
そう考えると結構貴重な体験だったかもしれません。

で、そんなめったに参加できない卒業式に参加してみて思ったことをつらづらと書いていこうと思います。

涙が減った?

これはあくまでも主観なのですが、なんとなく涙が減ってきているような気がします。
んなこと言っても卒業生退場の列の中には結構泣いている女子もいました。
彼女たちの涙はまだ、理解出来ます。
というのは、ケータイやパソコンを与えられていない可能性があるから。

先日、自分が講師として務めている訓練校の修了式がありました。
まあ、訓練校ですのでさほど名残惜しいというのもないのでしょうが、その時の挨拶で自分はハッキリと「みなさんとの別れに寂しさはない。」と言いました。
その理由としてSNS等をあげ、「連絡を取る気になればすぐ連絡取れるし、場合によってはその人が今何をやっていて何を考えているかが一緒にいなくても分かるような時代になってきた」という話をしました。
実際、クラスの生徒さんのうち半分くらいはFacebookやツイッター、LINE等でつながっています。

もっとも、もう会えない、連絡が取れないだけで涙しているわけではないでしょう。
卒業に対して感極まって涙している可能性もあります。
ただ、コミュニケーションの手段が多様化し、学校というリアルなコミュニティに対する重要度が落ちてきているというのは言えるのではないでしょうか?

式をちゃんと見ていない保護者が多い。

今になって始まったことじゃありませんが、モンスターペアレントなんていう言葉が生まれるくらい、保護者は勝手気ままです。
運動会などで嫌というほど感じているこの感覚、卒業式でも相変わらずでした。
まあ、これに関しては一枚の写真を見てもらうのが一番でしょう。

生徒たちの「お別れのことば」が行われている時の写真です。
一人ひとりが順番に独唱しながら長い文章を読み上げる小学校の卒業式だけでしか見ることのできない名物行事。
中には保護者に向けての御礼の言葉も含まれていました。
がしかし、その御礼の言葉に対しての返答がカメラのファインダー越しというのがなんとも。。

ちなみに、保育園の卒園式では専任のカメラマンが動画を撮影。
後日、有料にて配布してくれました。
小学校もそういった形にしてみてはいかがでしょうか?

拍手をしない。

これも訓練校での例。
訓練校では修了証書授与の後、一人ひとりに挨拶をして頂きます。
その際、当然ですが一人ひとり挨拶が終わるたびに拍手をします。

そんな感じだから、卒業式で式辞、答辞を頂いた際、ついつい癖で拍手をしてしまいそうになった自分がいました。
が、しないんですよね。

しちゃいけないのかそういうものなのかはわかりませんが、来賓挨拶等でも一切拍手はありません。
話している人もいまいち気持ちが良くないんじゃないかなぁなんて思ったりもしましたが、これに関してはこんな理由があったようです。

□ 卒業式の拍手について – Yahoo!知恵袋

式典の最初と最後は拍手、一連の式典途中は静粛にがマナーです。
但し、式典の中で趣を変えた講演などの時はその講演の最初と最後は拍手をします。
例えば、クラッシックの生演奏会などで良く有りますが、一曲の最初と最後は盛大な拍手、その途中で楽章が変わるとき指揮が一時止まりますが、その時は拍手をしないのがマナーです。

なるほど。
そういえば卒業生退場の時は拍手が起こっていました。
でも、だとしたら卒業生入場の時も拍手をしても良かったのかもしれませんね。

帽子を投げない。

これはせっかくだからやったほうがいいのにと思ったので書いておきました。

というのは、うちの方の小学校の卒業式には中学校の制服を着て、それに小学校で決められている帽子をかぶり、登校、下校するんですね。
当然、式の間は帽子は脱ぐのですが、式が終わると教室に戻り帰り支度をし、小学生として最後の帽子をかぶって在校生の作ったアーチを親子(母子)で正門までくぐり抜けるという最後のイベントを行います。
この後、正門あたりで撮影会が行われるのですが、このときに、アメリカの大学などでよくやる「帽子を投げる」というのをやったらカッコいいのになぁなんて感じました。

ちなみにアメリカの大学等で卒業式に帽子を投げるのは学生から市民に戻るというのが理由のようです。
だとしたら、小学生から中学生になるのに帽子を投げるのはちょっとやりすぎなのかもしれませんね。

校門を出るとすぐ社会の厳しさを味わわせられる。

さて、卒業式最後のイベントは校門前での撮影会。
自分もスマホの電池がなくなるまで付き合わされました。

そんな中、何かを手渡そうとしている数名の人たち。
よくみると、塾の宣伝のために卒業式を終えたばかりの子どもに、おまけの入ったチラシを渡していたようです。
そこには静かながらも壮絶な戦いの火花が繰り広げられていました。
おそらく、3社ないし4社程度の塾業者がいたんじゃないでしょうか?

ちなみにうちの娘は2つの塾からオマケ付きチラシを受け取ったみたいですが、そのどちらもオマケだけ抜いてチラシは捨てちゃっていたみたいです。
さすがにそれだと可哀想なので、オマケの写真をここで改めて紹介したいと思います。


サイエイスクールさんの消しゴムと栄光ゼミナールさんのカラーペン。
ありがたく使わせて頂きます。

以上、人生において数えるほどしか参加できないと思われる卒業式に参加して感じたことを5つ書かせてもらいました。
最後に、この日のツイートを紹介して終わりにしたいと思います。
ってか、卒業式の最中につぶやいていた自分がもしかしたら他の人から見たら一番特徴的なのかもしれませんね。
ということで最後にもう一つ。

卒業式の最中にツイッターでつぶやいている人がいる。

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