地球温暖化というビジネス

  by 原木ゆうこ  Tags :  

 

 

 

「全てのメディアの裏にはビジネスが絡んでいる。」

 

と、ある商社のビジネスパーソンが語った。

例えば、「地球温暖化現象」が解りやすいだろう。

 

地球温暖化現象とは、地球から二酸化炭素が多量に排出されることによりオゾン層が破壊し、太陽からの熱が直に地球に降り注ぐ為、地球全体の気温が上昇することを指す。

「北極の氷が全部溶けて世界沈没」という話題が一躍持ちきりになったのは、メディアに疎いあたしでも記憶に残ってる。

彼が言うには、地球の平均気温は全く上昇していないそうだ。

猛暑だとか言われるのは、自然の摂理の一部に過ぎないのだと。

まぁ、たまたま暑い日もあった、ということ。

 

考えてみれば。

地球温暖化が騒がれてから、売り出される商品は「エコ」が付く様になっている。

車はエコカー。

電化製品だって、「エコ」が売りでないと売れ行きが乏しい。

ガスの生活から「オール電化」の生活へ様変わり。

屋根には太陽光パネルで自家発電、しかも余った電力は、電力会社に売ることができる。

 

もはや、「エコな生活」をおくっていないと悪者に近い風潮になっている。

 

日常生活に至っては、夏には「クールビズ」が推奨される様になり、衣料品メーカーからはクールビズ用のシャツ、下着類が続々と販売された。

冬には逆の「ウォームビズ」。ヒートテックやらと名の付くものは大量に売れる。

あたしにとっても、夏の「おしゃれステテコ」と冬の「ヒートテック上下」はもう手放せないもの。

 

あ、ホントだ。

あたしもその地球温暖化エコ商戦にまんまと乗っかっている。

 

さすがエリート商社マン。

こんなあたしにも、解りやすく流通の仕組みを一通り教えてくれた。

 

そんな話を聞いた後日。

自分のパソコンを立ち上げて、ある記事に目がとまった。

タイトルは忘れたが「これが運気を下げる部屋だ!」みたいな感じの記事だった。

クリックして開いてみる。

幾つか条件が挙げられていた。

 

 

ドライフラワーは言わば死んだ花だから運気を下げる。

あたしの部屋にはドライフラワーがいっぱい・・・処分しようかな・・・

 

 

ふぅん・・・

 

一番気になって悩んでしまった項目は、トイレについてだ。

トイレは排泄物を流す場所だから悪の吹きだまり。必ずトイレの椅子の便座の蓋は閉めること。

 

・・・???

だって、うちの便座はウォシュレットの便座。

座った時にひやっとしてびっくりするのが嫌で、わざわざ備え付けの便座を取って付け替えたもの。

その暖房便座は、蓋が閉まっているとエコ機能の節電状態になっていて、蓋を上げてすぐに座ると当然冷たく冷え切っている。

だから常に便座の蓋は開けっ放しにして、いつでもあたしのお尻を温かく迎える様にスタンバイさせていたのに。

 

・・・本末転倒じゃん・・・

 

じゃ、どうしたらトイレの蓋を閉めながら便座を温かい状態にキープできるの?

あたしだって、運気を上げたい。

真面目に暫く考えたけど、あの便座のあったか感だけは手放せなくて。

今更もういいや~と投げやりにしたのだった。

 

で、どうでもいい時に、暖房便座の対応策がパッとひらめいた。

 

そうだ!便座カバーを買って来ればいいじゃん!!

 

そこで一瞬にして繋がってしまったのが

「全てのメディアの裏にはビジネスが絡んでいる。」

エリート商社マンの言葉だった。

 

ネットは今やメディアの中枢と言ってもいいだろう。

その一記事に悩んで便座カバーを買いに行こうと思ったあたし。

 

メディアにすごいビジネスパワーが潜んでいることを実感した一例だった。

 

42歳、バツ一肉食系熟女、貧困熟女とも言われています。 職歴は主にサービス業、文筆系。 10年間の主婦、育児の経験もあり。 人生の三分の一はアングラの世界で生きて来ました。 人様にはなかなか言えない経験、体験談、雑学などを元に、 多岐に渡り情報を発信したいと思っています。 硬い文体から砕けた文体に対応します。 「誰にでもすっと入るコトバ」を心がけて執筆しています。 「コトバ」は身体に、浸透するものなのです。

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