落語見聞録 長講三人の会

  by はせこ  Tags :  

落語は私の人生に欠かせない!という訳で行って来ました長講三人の会

出演者は柳家さん喬師匠・柳家権太楼師匠・昔昔亭桃太郎師匠の重鎮というか老獪な三人が長講を聞かせてくれるのだから期待MAX!

前座は権太楼師匠の六番弟子の『柳家おじさん』 そう、入門が遅いので『おじさん』です。見た目が老けている所為もあるのではないかと、私は疑っております。演目は『運廻し(ん廻し)』 長屋の皆で集まった時に、田楽を奢ってもらうために面白い事を云い合う噺ですが、あんまり高座で聞いたことがなかったので単純に面白かった。ちょっきり15分で終わらせたのも好感が持てます。18:45開演だったので、お客さんが19:00に駆け付けるまでの繋ぎです。

昔昔亭桃太郎師匠は廓噺の『お見立て』
お客がせっかく吉原の花魁に会いに来たのに、田舎者だからと嫌がられて花魁に会って貰えない噺ですが、桃太郎師匠はスゴイです。直近の話題をガンガン放り込んで来ます。筋は古典なのに内容は古典じゃない。「良いのかこれで!」と突っ込みを入れたくなるけど、そんなのお構いなし。こういう現代風味の味付けを若い人がすると飽きちゃうけど、重鎮がすると許されるような気がするから不思議です。枕が長めだったので全体で35分。たっぷり笑わせて貰いました

柳家さん喬師匠は『唐茄子屋政談』
さん喬師匠は桃太郎師匠の自由奔放な姿に「羨ましい」と言ってました(笑)。そうだと思います。さん喬師匠は本寸法の古典を話されますから。グッと我慢して「ここで桃太郎師匠なら、ばいばい、と言うでしょうねぇ」と耐えて噺を進めている姿に痺れたなぁ。噺のタイトルになっている『唐茄子』は“カボチャ”の事。それを苦労知らずで能天気な若旦那が炎天下の中、カボチャを20個天秤にかついで持って歩くのだから大変です。私が知っていたサゲは女将さんが亡くなっていたのですが、さん喬師匠の噺は一命を取り留めてとても心温まる人情噺になっていました。うん、ホッコリした~

柳家権太楼師匠は『幾代餅』
中入りを挟んでトリは権太楼師匠。ここで「たっぷり~」と声掛け入りました。権太楼師匠が初めて、今日は“吉原特集”だという事を明らかにしました。お客さんに「桃太郎師匠、ネタ出ししてたでしょ?」と話しかけ、首を振られて権太楼師匠は驚いていました。桃太郎師匠に『お見立て』を取られちゃったという思いがあったのかなと思いつつ聞いた『幾代餅』は素晴らしかった。清蔵が恋煩いする所は短くなっていましたが、噺の筋は充分通るので満足満足。その代わりに幾代餅を売る場面を話していたので、あまり聞いたことがなかったので新鮮でした。三師匠の中では、さん喬師匠の噺が一番長くて、権太楼師匠は35分程でした。

目で得る情報だけでなく、耳から入ってくる内容を想像して作る世界は、とても豊かです。皆さんも、お時間がある時はぜひ寄席やホールへ行ってみて下さい。今後も落語見聞録で皆さんに報告していきます。

コミュニティラジオでパーソナリティをした過去有り。落語好きの粗忽者。興味のある事は前向き&積極的に取り組む、まずは体験優先タイプ。家庭菜園試行錯誤中。好きな言葉は【人生万事塞翁が馬】

Twitter: haseko_leo