人工甘味料の摂取 砂糖よりも太りやすいことが明らかに

  by 香椎みるめ  Tags :  

ブラジルのリオ・グランデ・ド・スル州立大学の研究グループが「人工甘味料と砂糖はどちらが太りやすいか」を実験したところ、人工甘味料の方が太るという結果が出ました。実験で使用されたサッカリンやアスパルテームは、横浜市衛生研究所のホームページによると、清涼飲料水、炭酸飲料、ヨーグルト、菓子などに使われている甘味料です。

実験で用意されたのは、サッカリン、アスパルテーム(以上、人工甘味料)、砂糖入りのヨーグルト。3種類のヨーグルトをそれぞれ異なるマウスに与え続けること12週間。体重を調べてみると、サッカリンとアスパルテーム入りのヨーグルトを食べ続けたマウスは、砂糖入りのヨーグルトを食べ続けたマウスと比較し、体重の増加が確認されました。摂取したカロリー量が同じにもかかわらずです(ヨーグルト以外にも通常のエサが与えられていました)。

研究グループは、人工甘味料は「体内で消費されるエネルギー量の減少」や「体液貯留」を引き起こすのではないかと考えているようです。過去の研究の中には、アスパルテームはさらなる食欲を引き起こすと結論付けたものも。「カロリーなし」とうたう人工甘味料ですが、結果的により多くのカロリーを摂取することになっているかもしれません。

画像: ブラジルのリオ・グランデ・ド・スル州立大学の研究グループの実験結果を伝えるサイトより
http://www.digitaljournal.com/article/336475

香椎みるめ: フリーのライター、英日翻訳者、校閲者の三刀流。平成生まれ。性別は秘密。ウェブマガジン「GIGAMEN」で10年、計1890本以上の記事を執筆。サッカーの観戦記から始まった物書き屋は、「Yahoo!ニュース」や「ガジェット通信」に掲載された経験も活かしつつ、今は日本市場へ参入する海外企業の皆さんとタッグを組みながら、ありとあらゆる「文字を書くお仕事」をこなす日々。

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