1万円のさぬきうどんを食べてみた。

  by 椿  Tags :  

2011年に俳優の要潤が「うどん県に改名します!」と発表を行う・・・というインパクト大のPRが話題になった、四国・香川県。実際のところ、香川=“さぬきうどん”を思い浮かべる人はかなり多いだろう。もしくは、「うどん以外に何かあったっけ?」なんて思っている人もいるのでは?しかしながら、“うどん県。それだけじゃない香川県”というのがキャッチコピーとなっている通り、実は香川県の特産品は、野菜や果物をはじめ、魚介類、肉、加工品など様々だ。

 

さぬきうどん初!?高級グルメへの挑戦

そんな中、衝撃の「1万円のさぬきうどん」が発表された。作ったのは、東京・丸の内ホテルの総料理長・山口仁八郎氏。

国産オリーブの聖地は香川県・小豆島。今年がオリーブの木伝来150周年であることにちなみ、オリーブオイル・オリーブ牛・オリーブハマチを使用した、“高級グルメのさぬきうどん”が誕生したのだという。

フレンチの手法を取り入れたうどんなんて、ものすごく気になるではないか!さっそく、丸の内ホテル直営レストラン、東京ジョンブルへ足を運んでみた。

 

いろんな意味で“恐るべきさぬきうどん”

まず見た目では、ナゼこの価格なのかちょっとわかりにくい。麺は香川県から取り寄せたもの。試行錯誤の末に「麺は地元で打ったものでないとダメ」という結論に達したらしい。そして、さぬきうどんと言えば、いりこ出汁が欠かせない存在。山口シェフ自ら現地まで出向いたという、厳選した地元産の高級伊吹いりこを使用。オリーブ牛と讃岐コーチン丸ごと1羽でとったコンソメをザルに入れた伊吹いりこに通して、魚介の香りをのせるのだという。いわば、Wスープのうどん出汁だ。薬味の他に供されるのが、オリーブ牛とオリーブハマチのロースト。搾油後のオリーブ果実を与えて育てたオリーブ牛は、香川県のプレミアム・ブランド牛。オリーブ葉の粉末を加えたエサを与えて養殖するオリーブハマチ。それにオリーブオイルもついている。香川県の浜田恵造知事は「美味しいですねぇ」とズルズルといい音を立てていた。

 

実際に食べてみた。

香川県出身の母を持ち、手打ちうどんを子供の頃から食べて育った私もいただいてみた。温かい出汁のうどんだけを食べた瞬間は、コンソメの塩分が立っているように感じた。しかし、添えられたオリーブ牛やハマチと共に口に入れるとちょうどいいバランスになる。それにしても、牛肉もハマチも脂がのってて美味しい。どちらかと言うと、冷たい出汁の方が合うような気がする。うーむ。個人的な感想としては、“さぬきうどんを使った別の麺料理”が生まれたという印象。“Udon de olive”とか、そんな感じか(違う?)。

 

今後レストランのメニューとして実際に提供されるかどうかは現在未定だそう。「期間限定、数量限定、完全予約制であれば可能かも」と山口シェフ。

このように香川県の素晴らしい食材をふんだんに使用し、大変手間のかかった“1万円のさぬきうどん”。さて、あなたはこれを食べてみたい?

 

 

■うどん県。それだけじゃない香川県
http://www.my-kagawa.jp/udon-ken/