ロンドンオリンピックも興奮のうちに終わり、メダリストたちは帰国後もパレードや表彰や取材などで連日ひっぱりだこ、大人気の様子がうかがえます。
それはともかく、少し前に某選手の「毛」に女性が興味津々だという記事が話題になったのをご存知でしょうか。
→金メダル・内村航平のわき毛に女子ゾッコン
まあ、いったいどこまで世の女性が彼の体毛に興味を持っているのか定かではありませんが、実際目につくことはたしかです。
オリンピックを見ていましても、外国の選手はむだ毛の処理をしていることが多いようですから余計に目立つのかもしれません。
もともとアスリートは日本人男性でも体毛を処理することが多いそうです。
水泳選手などは水の抵抗をなくすために全身のむだ毛を処理している、なんてよく聞きましたよね。
マラソン選手や自転車競技選手なども、主にすね毛の処理をする人が多いそうです。空気抵抗をなくすためとも言われますが、負傷した際に治療がしやすいことや、治療中に体毛が傷口に入って炎症してしまうのを防ぐことが主な目的のようです。こういった競技はハイソックスなどで足をガードすることができませんからね。
また、機能的な問題で処理をする男性もいます。あるプロ野球選手は、スライディングパンツにはさまったり、すれてしまったりすることを防ぐために、バリカンで（！）アンダーヘアを処理しているとインタビューに答えていました。
アンダーヘアといえば、ヨーロッパなど海外のチームに所属する日本人サッカー選手も、テレビ番組で「海外ではアンダーヘアを処理するのは当たり前、何もしていないとシャワー室などで見られたら不潔だと怒られる」と、自ら処理をしていることを証言していました。
海外ですと一般男性でもむだ毛処理をすることが珍しくはないそうなので、生やしっぱなしの日本人男性はあまり良く思われないことがあるようです。たしかに先の体操選手についてもインターネット上などで「見苦しいから処理をしろ」といった意見もありました。
しかし日本では、一般的な男性はあまりむだ毛の処理をしないものです。あの面倒な手間と無関係でいられるなんてずるいずるいずるすぎる、と女の私はつい思ってしまいますが。世の女性がその一本一本に一喜一憂し、カミソリだ毛抜きだワックスだレーザーだと騒いでいるのをよそに、ボーボー生やし放題でのほほんとしているなんて、本当にうらやまけしからん。ああ、むだ毛処理の煩雑さに男女平等を。
ああ、でもそういえば、男性にはひげそりというこれまた相当にわずらわしい日課がありますね。体のむだ毛はある程度洋服で隠したりごまかしたりできますが（実際冬場はサボる女性が多いのも事実でしょう）ひげは生息場所がなんといっても顔ですから、365日オールウェイズ隠せません。ひげがほとんど生えない（これはこれでコンプレックスにもなるそうですね、男心はわかりません）、ひげを伸ばせる環境にある場合もありましょうが、すべての男性がそうではない。大変ですね。さらに体毛まで処理をしろ、なんて言われたらちょっとかわいそうでしょうかね。
つねづね、少年マンガにおけるヒロインが、むだ毛に悩む描写がないことに腹をたてる私ですが（いつでもどこでもどんな状況でもトゥルットゥルで露出多めですよね）、少女マンガにおける王子様が例えば胸毛クンだったりすることはありえませんものね。このあたりのファンタジーはお互いさまでしょうか。特に少年少女が対象のものに関しては、体毛はある種アンタッチャブルな存在なのでしょう。それだけ拒否反応も強いのでしょうか。
ですが、男性の体毛の一本も信じられないようなピュアな女の子もやがて大人になり、むだ毛にある種のシンパシーをおぼえるようになってくる時がやってきます。自分にだって生えてくるのだから当然でしょうが。そうすると件の体操選手のように「むだ毛があるからこそセクシーだ」と好意的に受け止められることもさもありなん、でしょう。日本人女性には人気のない胸毛も、海外など、出るとこに出たらばセクシーさの象徴のようですし。いちいちむだ毛の処理をするなんて女々しくて男らしくない、と批判的に見る女性も多いでしょう。体毛こそ男らしさであると思う人も少なくないかと思われます。
さてさて、「毛」について延々と語ってきましたが、みなさんにとって、男性のむだ毛処理はアリ？それともNG？はたしてどちらでしょう？
