ダイエットや禁煙に挫折した人に捧ぐ、無理なく目標を達成する唯一の方法

仕事でもプライベートでも、“状況を好転させたい”と願う機会は多いものです。仕事の効率を上げたい、楽しく仕事をしたい、体重を減らしたい、タバコをやめたいなど、より良い方向への変化を望んでいる方は、多いのではないでしょうか。

ダイエットを例にとりましょう。体重が気になる方なら、一度くらいは「ダイエットしてみようかな」と思った経験があるのではないでしょうか。一歩踏み込んで、「ダイエットを始めるぞ!」と決意した方もいらっしゃることでしょう。

ダイエットを決意した後、実に様々な言い訳が頭に浮かびます。ダイエットは明日から、今日はたくさん動いたから食べなきゃもたない、飲み会は断れないから仕方ない、大好きなケーキは食べてもいい、等々……。体重を減らしたいと思っているにも関わらず、実に様々な言い訳が浮かび、体重を維持する方向へと足を引っ張ります。

誘惑を振りきることができれば良いのですが、足を引っ張られたままダイエット失敗する方も多いように見受けます。そして夏が近づくたびに、「今年こそ痩せるぞ!」と決意を新たにするのです。

もちろん仕事でも、ダイエットの例と同様のことが起こります。
もっと効率的に仕事がしたいと願いながらも日々の業務に翻弄され、これではいけないと一念発起して改善を決意します。しかし、忙しいから、関係部署との調整が面倒だから、今のやり方に慣れてるからと、様々な言い訳が浮かび足を引っ張ります。そして改善は成されず、年度が変わるたびに「新年度こそは!」と決意を新たにするのです。

行動に移さなければ、変わらない

なぜこの様な事が起こるのでしょうか。
ここで、経営コンサルタント大前研一氏の言葉を引用します。

人間が変わる方法は三つしかない。

一つは時間配分を変える、
二番目は住む場所を変える、
三番目は付き合う人を変える。

この三つの要素でしか人間は変わらない。
もっとも無意味なのは「決意を新たにする」ことだ。

かつて決意して何か変わっただろうか。
行動を具体的に変えない限り、決意だけでは何も変わらない。

(引用元:雑誌『プレジデント』2005年1月17日号)

現状の自分を変えようと思えば、決意するだけでなく“具体的な行動”に移さなくてはなりません。しかし、行動に移そうとすると、様々な言い訳が浮かび足を引っ張ります。

この足を引っ張る現象を、“潜在意識の恒常性”をもって説明する書籍もあります。
潜在意識は常に現状を保つように働いていて、変化しようとすると現状に引き戻そうとするという論です。それが良い方向への変化であろうとも、あくまでも現状を維持する方向にチカラが働き、結果として足を引っ張ることになるのだそうです。

行動に移すのは、少しづつで良い

では、現状に留めようとするチカラに対して、我々はどう対処すれば良いのでしょうか。

真っ先に思い浮かぶ解決策は、甘い誘惑を振り切る“鉄の意志”を持つことです。
しかし残念ながら、我々は楽に流れやすくできており、誘惑を振り切るのは容易なことではないのです。固く決意をしたにも関わらず、業務改善やダイエットに挫折しまう例は、枚挙にいとまがありません。

もう一つの解決策として、“小さな変化を積み重ねる”という方法があります。
ダイエットを例に取れば、いきなり三食の量と質を変えてしまうのではなく、まずは朝食の量を減らしてみる、夕食の油物を減らしてみるといった、小さな改善を行います。そして慣れてきた頃に再び、新たに小さな改善を加えるのです。

これを繰り返していけば、時間はかかりますが無理なく目標までたどり着きます。
今まで決意はすれど行動に移せなかった人は、ぜひお試しください。最初の一歩は、小さなくて良いのです。まずは“行動に移すこと”が、大切なのです。

一歩を踏み出したら、また一歩。少しづつでも歩を進めていけば、確実に前に進みます。
次年は決意を新たにするのではなく、“新たな目標”を掲げられるよう、少しづつ改善を積み重ねていきましょう!

非IT系企業のweb担当者。e-コマース界隈に生息中。今までビジネス書しか読まなかったけど、最近は小説しか読まなくなりました。三島由紀夫、村上龍、舞城王太郎あたりが好き。そして和食好き☆

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