【炊き込みごはん レシピ】とうもろこしごはん

  by 中島麻実  Tags :  

 

調理時間

炊く前10分、炊けたら40秒

 

材料 2人分

米 1合

とうもろこし 粒の部分だけ1合(米と同量にしましたが少なくても多くてもお好みで)

 

作り方

【1】
米をとぎます。塩をふたつまみ。おまじない程度入れてください。

【2】

じくからとったとうもろこしの粒を洗ってから、お米の上にのっけて炊きます。

粒の取り方ですが、包丁でがさーっと行っちゃってください。

胚芽の部分に栄養があるので、まめな人は手でむしるといいでしょう。
普通のサイズのとうもろこし一本で、だいたい2合から3合くらいとれます。。

【3】

炊けたら混ぜます

【ワンポイント】

あったかいうちにバターしょうゆをのっけてもおいしいですよ。

 

●とうもろこしごはんのお話

会社帰りの宵の口、ネタ探しに行った先のスーパーで、

一番いい席にいたのが、「朝採りとうもろこし」でした。

「朝採り」って名前もそそるけど(時刻はすでに19時をまわっていたが)

黄色い粒がピカピカしてて、これは絶対うまいに決まってる!

と、いきなりアドレナリンがどばー。

両手に2本のとうもろこしを握りしめ、鼻息荒くレジに直行しました。

「このとうもろこしで〜うまい炊き込みごはんをつくってやる〜やる〜」

気分はもう、なまはげです。

 

とうもろこしご飯、炊くときに、だしも下ごしらえも何もいりません。

ほんとに何もいりません。

むしろ、「よけいなことしないで、頼むから塩だけで炊いてみて」とお願いしたいぐらい。

お塩だけで十分おいしいのです。

どうでもいいことを思い出したのですが、このたきこみごはんを教わったのは、

19歳のとき(16年前)、某ホテルの和食レストランで

アルバイトをしていたときのこと。

 

「バッシング」

と、いっても誰かをディスることではありません。

ホテルのお皿やカトラリーなど、テーブル周りの什器をメンテナンスすることを

「バッシング」といいます。

そのバッシング専門の派遣会社のアルバイトとして、わたしはホテルの厨房に入っていました。

 

その和食レストランは、秋の季節のある期間は、

コースの最後にとうもろこしご飯と汁物を出していました。

そして、お客様に出し終わっても余した分は、

お店を閉めたあといただくことができたんです。

「福山雅治がきた! マジカッケエ!」と、

お運びの女の子たちが大騒ぎしていたときも、

とうもろこしご飯をちょうどご提供していた頃でした。

わたしは福山雅治さんとおなじものを食べてるんだなぁ、と

バイト帰りの埼京線で、ラップにくるんだとうもろこしご飯を食べながら

謎のうれしさがこみ上げてきたことを思い出します。

 

とうもろこしの胚芽はとても栄養があるんです。

ビタミンB類、ビタミンEが豊富で、そして油分も豊富。

「コーン油」は、とうもろこしの胚芽をしぼって作る油。

炊きあがるとほんのり油が回って、しっかりした味になるのです。

ふたつまみの塩の「おまじない」の効いたごはんと、

とうもろこしの甘さで、やみつきになる味です。

余ったとうもろこしは、バター炒めにしてもよし。かき揚げの具にしてもよし。

 

わたしは、全部炊き込みごはんにするよていです。

あと3回分ぐらいいけるかな。

 

 

●ごちそうさまでした

 

 

お米料理が大好きな中島麻実です。 チャーハン、まぜごはん、どんぶり、たきこみごはんにお世話になっています。 酒のつまみは唐揚げが好きです。定食はとんかつが好きです。 出版社でOLしています。仕事柄会食が多いです。 2口ガスコンロ、2畳足らずの狭いキッチンからお届けします(・∀・)

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