タバコを止めることは難しいことでは無くなったらしい。

  by たかはらしんや  Tags :  

今やご存知の通り、喫煙者は疎ましがられ追いやられ狭い部屋に押し込まれ、タバコを吸う事は「悪」だと言わんばかりに・・・・。
その上に国は色々な理由を付けてちょこちょこと値上げをしてくる。

サラリーマンスモーカーには不遇の時代。

マナーを守れば吸えるわけだが、大手を振って「喫煙者です」と言い易くは無くなった。
結果、最近、女性の喫煙者が目立つようになってきたとは言え、路上喫煙をしている人は頭の悪そうな学生か低所得労働者風の人に限られてきている。

そんな中、ボクも欠かさず毎日40本以上。風邪をひこうが入院しようが、吸い続けていた。

酒も博打もやらないので、タバコだけが楽しみ。

だけど今は懐事情や世の中の情勢とは関係なく吸っていない。

過去に舘ひろしさんが「健康保険で禁煙しました」と言っていたコマーシャルを覚えていらっしゃるだろうか?
今は温水洋一さんと仲間由紀恵さんが夫婦という設定に変わっているが、ずっと流れ続けている。

あのコマーシャルは製薬業界の巨人ファイザーが特定の条件に適えば健康保険適用で処方される『チャンピックス』という薬を売り込むが為に流している。
今までの薬などと大きく違うのはニコチンを含有せず、脳神経に直接影響しタバコを吸ったときの快感を少しずつ与えることでタバコを吸わなくても平気にするという摩訶不思議な効能だ。

先に言っておくがボクはファイザーの回し者ではない。

「タバコをこよなく愛する者が軽い気持ちで禁煙できるものなのか?」
何事も試してみないと判らないと考える性分なので、一度『禁煙外来』とやらを受診してみたかった。

これから書く記事はその激動と波乱に満ち溢れたヘビースモーカーの禁煙の記録である。

昨年の冬。たまたま別件で立ち寄った耳鼻咽喉科に「禁煙」との毛筆の書と共に舘ひろしさんがニヒルに微笑むポスターを見かけた。
「先生ー、あれって直ぐに処方出来ますん?」と聞くと嬉しそうに「出来るで」と軽い返事。

それは試しにと1回目の診察。

呼気に一酸化炭素がどれくらい含まれるかを測る。
この結果と過去にどれくらいの本数を吸ったかを基にして健康保険適用となるかが決まるらしい。
もちろん一発クリアなので、直ぐにお洒落にパッケージングされた薬『チャンピックス』が取り出され、効能、副作用、飲み方などが説明される。

1日目から3日目までは薬剤が半量含有している錠剤を1日1回飲み、副作用の出具合を確認する。
4日目から7日目までは半量含有を朝夕食後の2回飲み体を慣らす。
8日以降は本格治療となり全量含有を朝夕食後に2回飲む。
12週間これを続けるとの事。
7日目まではごく普通にタバコを吸っても良く。8日目にタバコを止めるとの事。

意識付けなのか禁煙宣言書にサインと禁煙日の記載をさせられた。
わりとあっさりしていて拍子抜けだったが、8日目というのが余りにも近く感じ、本当に止めれるものなのか疑問も不安も残る中、治療が始まる。
次回の通院は2週間後。
門前薬局で2週間分のパッケージを受け取った。

早速、指示の通り夕食後に薬を飲む。
もちろん食後の一服も忘れない。特にタバコが不味い事はない。
毎日、指示通りに薬を飲み、タバコも変わらず吸い続ける。
「ホントに止めれるのか?」と思いつつも日が過ぎていく。

そして8日目の朝がやってきた。
とりあえずタバコを吸うのを止めてみる。
確かにタバコを吸わないときの激しいイライラが来ない。
変わらず、指示通りに薬を飲む。

「タバコが吸いたいなぁ」という気持ちが途切れることは無いものの「吸わないと死にそう」とは思わない。
これが、脳神経に働きかけるという事なのか・・・・。

2回目の通院。

「どうや?」と聞かれたので「吸いたいですけど仕方が無く止めてます」と言ったらとても褒められた。
呼気に含まれる一酸化炭素も減り、一般の人に近いレベルになっているらしい。
次回の通院も2週間後。

また門前薬局で2週間分を貰う。
指示通りに飲むものの、どこかの痛みが取れるわけでも熱が下がるわけでもないので、飲み忘れたりすることも増えてくる。
全量含有の薬に変わってからは拍車が掛かり、タバコを気にする事もなくなりだす。

3回目の通院。

相変わらず「どうや?」と聞かれたので「タバコの事を忘れつつあります」と答えると、先生は満足そうに笑顔を見せた。
呼気に含まれる一酸化炭素は、一般の人と同じレベルになった。
次回の通院は1ヶ月後。

門前薬局で貰う薬も4週間分。
この頃より、ちょっと副作用が出てくるようになり、薬を飲むと気持ち悪くなることもあったが、飲めばタバコを全く忘れるという不思議な感覚を覚え楽しくなってきた。

4回目の通院。

いつもと同じく「どうや?」と聞かれるのにも飽きてきたので、副作用が出てきている事を説明したら「そんなもんやで」と軽くあしらわれた。
次回の通院も1ヶ月後。最終回。
ちょっと用事があったので、家の近くの調剤薬局に処方箋を出したら、根掘り葉掘り聞かれたりして、ちょっとくすぐったい感じ。
薬を飲まなくともタバコを吸いたいという事はないので、飲むのを止めた。

5回目の通院は仕事の都合で行けなかった。

もしかしたら盛大なセレモニーが行われて、若手の看護師さんにレイでもかけて貰えるかもしれなかったが、何となくその後も行っていない。

結果、全く激動と波乱に満ち溢れる事もなく、あっけない幕切れ。
禁煙を始めたのが12月20日。もうすぐ7ヶ月。
がんばって止めたわけではないので、人が吸っているを見ると「旨そう」に見える事と、今でもデスクワークの合間に時折立ち上がってしまう癖は治らない。
ボクは前述通り酒も博打もやらないので、そのまま何となく吸わないでいるが、酒を呑む人やパチンコをする人だったなら、また吸うだろうと思う。

先生が1回目の診察のときに言っていた。
「この薬は止めれる人も多いけど、また吸ってしまう人も多い」
「その時にはまた治療を受ければ良い」
それくらいタバコが嫌いでもないのにタバコを吸うというプロセスから抜け出せるのだ。

今もタバコは好きです。
吸わなくはなってしまいましたが・・・・。

余りに急に禁煙したので、買い溜めや吸いさしのタバコがまだあるくらい。
タバコを吸わなくなって変わった事は、タバコを通じて仕事を頂くことが無くなったという事くらいでしょうか・・・・。

あなたも、1度、如何ですか?

大阪という脇目的な立地、フリーランスという特異な環境、SEという奇特な人材であることを生かせるような記事を毒舌を交えながら書いていきます。 どうぞ、よろしくお願いします。

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